オーストラリア証券取引所が石炭と鉄鉱石の先物取引を始めるという。
 石炭は今年中、鉄鉱石は来年に始める予定。
 先物取引とは、将来の一定期日に現物の受け渡しをすることを約定する売買取引
 オーストラリアは石炭で世界最大、鉄鉱石でブラジルに次ぐ世界第二位の輸出国

これまでどうしてたか?というと
 先物市場での取引でなければ、現物取引だから、スポット市場で行われる基本一対一の売買契約
 実態は、スポット価格を参考に資源会社と電力会社などの需要家が長期契約を結ぶのが一般的
 電力向け石炭の2008年度価格は4月、前年度比2.3倍の高値で決着したらしい
 中国やインドなど新興国の需要拡大を背景にオーストラリアやブラジルの資源大手が価格支配力を強めている
  鉄鉱石については英豪資源大手のBHP、リオ・ティント、ブラジル資源大手ヴァーレの寡占状態
 そのため、買い手側から透明性の高い指標価格を求める声が高まっている
  
先物市場での取引に変えて、どうなる?
 先物市場が発達すれば、本来は透明な価格指標が形成されるはずだが・・・
 石炭、鉄鉱石は銘柄によって熱量など品質が異なるので統一指標にするのは難しい
 原油のように投機マネーの流入による相場高騰の懸念

 本来、オープンで自由な競争にゆだねることによって公正な価格を設定するという方法だったものが、投機に利用されるようになって、うまく機能しなくなってきている。そんな中、スポット価格が需要からかけ離れているから先物市場に変えようといっても、先行きは不安なまんまなのだ。もしかすると、またまた資源価格が高騰して、物価上昇を引き起こす元凶になりかねない。