かつきの模型製作記《番外編》~ヤマト仕上げ篇1『小林誠1/500ヤマト飛ぶ理由ver.』 | K.by K.~トラッカーセラピストのあんじぇらすコール~

かつきの模型製作記《番外編》~ヤマト仕上げ篇1『小林誠1/500ヤマト飛ぶ理由ver.』


前回のつづき。いよいよ1/500ヤマト「仕上げ篇」に入ります。


オフ会にてみんなが組んだ1/500ヤマトを小林誠さんにお渡しし、「16時にまたここに戻るように」との指示を受け、緊張感の中で5時間後に指定された場所に向かいます。

ほどなくして小林さんが完成されたヤマトを持ってきました。

数時間前まで、組まれた本体と艦橋に、砲身やアンテナといった細かいパーツは全て外されていたヤマトは再び組み上げられ、

模型に付属されていた台座ではなく、しっかりとした木製の台座にシャフトによる一点支持で取り付けられています。


『小林誠1/500ヤマト“飛ぶ理由ver”』


ここからは、ご本人によるツイッターでのツイートと写真を中心に構成していきます。

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『塗装するだけの事案、何故か大工事に。 電飾スイッチと電源を船体の外に出すのでayattさん、第3格納庫は塞ぎますゴメンねm(__)m』

『1100開始、1600終了。1/500ヤマト 第3艦橋一点で支持できる事は解ったわ』

『台座の分が多かったので思ったよりも急ぎになってしまったが、まぁ良いか。ayatt 電飾は手際が良いね相変わらず』

あやっとさんは電飾の配線・電池・スイッチは本体に収めるようにしていたんですね。
小林さんは配線を本体からシャフトの中に通して、電池とスイッチを台座の下から外に出すようにしています。
「本当は電池を台座の中に収めてスイッチを台座に取り付けるつもりだったが、時間がなくそこまで出来なかった」そうです。


『第3艦橋~取り付け付け根~センターフレームまで7ミリの穴を開ける。取り付け付け根はかなり削り取られるので思い切りが必要』

『7ミリのパイプに配線通して台座に。船体には固着しちゃうけど、模型付属の飾り台に乗せるより耐震強度あり。それに「刀を飾ってるみたいな感覚」が無くなるので好き』

第三艦橋下から見ると、綺麗に穴が開けられています。

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でも、あの1/500ヤマトに穴を開けるのはけっこう勇気がいりますね。確かに『思いきりが必要』かも(^_^;)。


『赤のところも何もかもメタルカラーアイアンを吹き付けて、赤いところはシンナーで洗い落とし、その後フラットブラック+フラットアース(田宮エナメル)をシンナーで薄めたもので汚す。最後にフラットクリアー吹き付け。そんな感じね』

『赤っぽい錆汚れは何時もの水性塗料』

『メタルカラーアイアン吹き付けのときは、窓などのマスキングはしてません』

『吹き付け後にシンナーで洗い落とししてます』

『全体にメタルカラーアイアンを吹き付けて赤い部分は筆に含ませたシンナーで洗い落とす
赤い部分はプラモデルの部品の色のまんま』

毎回すごいなぁと思うんですけど、ツイッターを見てると、小林さんはプロの技・アドバイスを惜し気もなく披露されてます。
この時も、1/500ヤマトの仕上げ過程を完成写真と共にツイートされてました。

ただ、私は“いつもの水性塗料”ってのがよくわからなかったので、ちょっと質問してみました。

「何時もの水性塗料→ミルクバターペイントのピンクです

基本は、
①メタルカラーアイアン吹き付け
②水性塗料で汚し
③フラットクリアー吹き付け
④エナメル(エナメルシンナー+フラットブラック+フラットアース混合)で汚し
の順番です」

このお答を頂いたあと、改めて『ハイパーウェポン2013 飛ぶ理由』を見てみると、第6回の“飛燕”のとこに詳しいことが書いてますね。
興味のある方はそちらを。


『室内で見るとシリーズ後半の黒い感じに見える。メタルカラーアイアンは本当の金属なので光の色で色々な表情を見せます』

『写真届く。室内で見るとグレーなのよねメタルカラーアイアン。デカールは控え目に』

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このヤマトは飛ぶ理由の空中戦艦大和バージョンに仕上げてあるので、キットに付属されているデカールは使われてません。

貼られたオリジナルのデカールは3種類。
艦橋の「観自在菩薩」の文字と錨マーク。

錨マークは艦体の両側にもあります。

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位置は違うけど、復活篇ヤマトを思い出しますね。

それから艦首と後方カタパルトの間の甲板に、これは家紋?かな?

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家紋に関しては、小林さんは最近こんなツイートをされてました。

『戦国時代物のゲームでよくあるけど、実在する家紋には注意が必要なんだよね。海底軍艦羅號の時もあったぜ、そういうの』
『最初のイメージボードでは船首にあの「家紋」がついてたよ海底軍艦羅號。→このあとクレーム回避の為に家紋をオリジナルに変更しました』
『その後も「家紋」が特定の物に適合しないように配慮してるんです。 そこは気を遣いたいよねd(⌒ー⌒)』

実はこれら以外にもデカールは用意されていたらしいのですが、時間がなくてそこまで貼れなかったのだそう。
ちょっと残念。


『格納庫内にあったスイッチと電池の配線を延長して第3艦橋~取り付け付け根に穴開け、木箱に穴開けして立てたシャフトに配線通して下に。で、塗装とデカール+汚しでトータル5時間コースの仕上げでした』

台座にはちゃんとサインも入ってます。

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ちなみにこのシールはキットに付属されている台座に貼ってあった(私が貼ったやつ!笑)ものをひっぺがして貼り直したそうです。


さらに、トーノさんとのやり取りで、小林さんはこうツイートされてます。

『塗装とデカール+汚しだけなら2時間もあれば出来ますよ(^_^ゞ』

実際に、本体と艦橋以外バラバラだったヤマトが5時間後に受け取った時には台座にまで取り付けられて完成されてるのだから、大袈裟でもなんでもなくこれが本当の話であるのがわかりますね。

「飛ぶ理由」で造られているほとんどが二尺(60センチ)モデルの大型模型らしいのですが、
パーツを集めたりの下準備にはもちろんそれなりの時間はかけてると思いますけど、模型制作そのものは実質2日くらいで造っているそうです。

「削ったりシンナー使ったりで身体に悪いことをするのだから、集中して短時間に終わらせる」
との事だそうですけど、フルスクラッチの大型模型をそんな短い時間で造り上げてしまうのだからオソロシイ。
プロのお仕事は違いますね。さすがです。


さて。

せっかく仕上げたのに写真撮影する時間もないままこちらに引き渡しているので、小林さんご本人は写真を撮られてません。

なので、受け取った私が撮影して写真を送ることになりました(^_^;)。


まだ続きますので、一旦ここで切りますね。
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