メカコレヤマト~その後 | K.by K.~トラッカーセラピストのあんじぇらすコール~

メカコレヤマト~その後


今回のメカコレヤマトの製作、実は後日談があるのです。


あの時私が、いづみっくすでの模型製作会に参加して作ったのは、組み立てのみ。
いわゆる“素組み”というやつです。


製作会より前に、店長に参加の表明出した時「これはあってもいいかも」と勧められたのが、スミ入れ用の塗料と、表面仕上げ用のつや消しコート剤。

よくわかんないから、店長が使ってるやつと同じものをと思って写真撮らせてもらい、当日他の道具と一緒に買ってきました。

コレね。
↓↓↓↓↓
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2時間で組み上げるのに精一杯で、結局使いませんでしたけど。


私はプラモ作ったことありませんから、当然「スミ入れってなに!」ってヒトでした。
ここ最近ですね、どういうものか知ったのは。

(ちなみに、キットに施されたスジ彫りに色を入れていくのがスミ入れ。輪郭がはっきりして立体感が増す感じですね。)

塗装とか、しょっぱなからは無理だろうけど(そもそも塗装しなくてもいいからこのメカコレに手を出した訳だし)、スミ入れくらいまではしてもいいかなぁ?
そう思って準備した訳です。


今回は出来なかったけど、次回また持ってってチャレンジしようかな。
まあこのままでも充分だけど。

そう思ってました。



ところが。


何と、とあるご縁で著名な巨匠に仕上げてもらう機会を頂いてしまったのですよ。


「出来たなら見せてごらん」
て事で、買ってきた道具もろともテーブルに広げる私。

(この写真は道具を買った直後に撮った写真ね)

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「オルファのアートナイフね、これはいいよ。俺は工具用や手術用とありとあらゆるナイフを試したけど、これが一番。もし道具を一つだけ選べと言われたらこれを選ぶね。」

だそうですー!!甲斐さーん!←選んでくれたのは甲斐さん(笑)


そう言って達人は自前の同じアートナイフを持って、私の作ったメカコレヤマトを手に取り、先端部分をパカッとはずします。

「このメカコレヤマトは良く出来てるけど、これが欠点」
そうしてナイフの柄を持ってくるくる回してます。

ん?ナニしてんの?と思って見てたら、

これね、と見せてくれました。

DVC00069.jpg

あ!!

そういや艦首のとこの横の穴(←これ何て言えばいいんですか)が無いー!

すみません私、ぜんっぜん気付いてませんでした…←だからホントにヤマトファンなのかーー!!


そして次に、

やはりこれも達人自前の液体の接着剤(タミヤの流し込み系セメント)で、ヤマト全体にさっさっさーと塗っていきます。

接着剤いらないって言っても、細かいパーツが落ちやすいからね、と。


そしてしばらくしたのち、(乾くのを待ってたのかな?)

達人の筆で、私が買ってきたスミ入れ用の塗料の色をチェック。
その上で、ヤマト全体にその塗料を塗っていきます。

ええええーーーっ!?
全体に塗っちゃうのーー?

「スミ入れなんて簡単なんだよ。こうして全体に塗った後に拭き取っていけば、スジ彫りの所に塗料が残るから」

ぽかーんと見てる私の前で、今度は綿棒を使ってちょいちょいと拭き取っていきます。


こんな簡単でいいんですか!?
って聞くと、

「本来簡単なんだよ。難しく考えないこと。」

簡単なことを凄いことのように難しく見せるモデラーもいるけどね、と後からその達人は語ってました。


作業時間は30分足らず。
たったこれだけの手間で、素組みヤマトは別人のような美人さんになりました。

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全体に塗って拭き取っただけなのに、スミ入れだけじゃなくて、塗装もつや消しも施したみたいでしょう。

元の色は台座と同じ色なのに、この変わりよう!!


すごいなぁ…さすが。


本当は恐縮してるんですよぅ。
本来なら、模型上級者がアドバイスお伺いしてもおかしくないような方なんですから。

それなのに、初心者のメカコレのスミ入れなんてして下さって。うう。



こうして私の生まれて初めての模型は、まさかの達人の手による仕上げで、記念すべき美しいメカコレヤマトとなりました。

もうすっごく愛しい。


大切にします。

本当にありがとうございました。



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