昔、予備校生のころ、横浜東口の京急改札出口付近で友達と待ち合わせしていた時、中年から初老のアメリカ人の団体が近づいてきて、「シーバス乗り場はどこですか?」的な質問を英語でしてきた。英語は苦手だったし、乗り場までの道のりも複雑なので、もう直ぐ待ち合わせ時間ではあったが、「OK… I lead !」と行って、案内することにした。8人くらいで皆んなスーツケースをガラガラひきながら道を進んでいくと、やがて看板が見えてきた。すると先頭の人が「看板が見えたからもうわかったよ」的なことを英語で言って握手を求めてきた。すると次から次へと皆んなが握手を求めてきたので、たちまち握手攻めに。皆んなあんなに喜んでくれるとは思わなかった。いつか、間違って日本とアメリカが再び戦争になりそうになったとしても、きっとあの人たちは「日本人はそんな悪い奴じゃないよ、戦争やめようよ」って言ってくれるんじゃないかなって、ふと思った。待ち合わせ場所に戻ると案の定、友達がポツンとひとり待ちぼうけていた。謝って事情を話すと、そいつは怒りもせず、「それはいいことしたね」って喜んでくれた。