慣れというものは恐ろしい。


初めてカツカレーの存在を知ったのはいつか思い出せないが、こんな贅沢な食べ方をしてよいのか?!という後ろ目たさとカツのそのサクサクとした食感を失わせてしまう事に罪悪感にも近しい感覚を覚えた事は記憶しています。


いやはや紛う事なき庶民。


が、昨今は「トッピング」などど耳障りのよい言葉で、チーズやら納豆やら何でも乗せ放題。まあなんとお行儀の悪い事。何も乗せない方が少数派扱いされる有様です。あの時の気持ちはもう何処へやら。悲しい事であります。


あの時の気持ちによく似た感覚を覚える機会が先日ありました。初秋の山の辺の道。珠城山古墳群に登って、そこからの長閑な風景を目の当たりした時の事。


$邪馬台国吉備説派宣言

珠城山古墳群からの眺望。目の前に景行天皇陵古墳。


$邪馬台国吉備説派宣言

$邪馬台国吉備説派宣言


珠城山古墳群だけでも、石室あり墳頂に神社ありと琴線触れまくりの雰囲気なのにそこから見えるのは御陵、何と畏れ多い。御陵をこんな上から眺めて良いのだろうかと。


そもそも比べる事自体どうかという所ではありますが、また今度ここに訪れることがあれば、ここでカツカレーを食べて、カツカレーを初めて食べた時の気持ちを思い出したい。



あながち冗談でなくそう思っています。