5月5日 子供の日。



主役の甥っ子君はもう帰ってしまっており、例のごとく実家は求心力を失ってしまった状態。従兄が来ているとはいえ、いまさら特別扱いされはしない。


実家の車は空いているし、天気も快晴。午前中の早い内から出かける事にした。


久しぶりにハンドルを握り、西方向へ。


高梁川を越えて向かうは【ウェルサンピア岡山総社】、私らの世代には『厚生年金休暇センター』と言ったほうがピンと来るだろう。あの流れるプールに行くことが昭和50年台、総社の子供の夏の一大ステイタスであった。


ここまで来たのも20年以上ぶり?、もうよく分からないくらい昔の話。建物の雰囲気も変わっており、駐車場の場所もこんな感じだったかなと、正直記憶も曖昧。とりあえず車を止める。


駐車場前の施設案内板に『古墳群』の文字。うっすらと記憶にあるこの看板。この駐車場の横が古墳群となる。少し高くなっているので上がってみる。


 $邪馬台国吉備説派宣言

金子2号墳。


確かにかつての小学生コフニストの記憶にはある。建物との位置関係とかやっぱり記憶曖昧。
(その横には6号墳、道を鋏んだ反対側の丘に金子1号墳があったようです。下調べ不足が悔やまれます。)


それでは山の方へ、舗装が無くなり一気に山道モードです。快晴とはいえ、前の雨で少し足元は悪い。


少し歩くと左側、茂み越しに小さな神社らしき建物。そこを過ぎた辺りから、人為的に伐採し、藪払いされ、地面がはっきりと見えている状態に。

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ここは?と思い登ってみた。

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仏塔?(どういう名称が正しいのか分からない。)が建つ。そう、ここは聖なる山、正木山。


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仏塔から神社方向。奥までに何個か地面の高まり、ここは『何か』ではある。 
前準備の無さがあらためて露呈。よく分からなくなってきた(笑)。こんなときスマフォは便利、充電もバッチリ。ブログ『古墳奮闘』を参考にさせて頂くことにした。


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さあ、一気に山道が信仰心溢れるものになってまいりました。もはや参道です、晴天も後押しして最高の雰囲気。都会生活で荒んだ心があらわれます。


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さらに歩を進めます。時に大木が行路を遮ります。


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この辺りから、右手の尾根の頂にかけて、大々的に伐採されて地形がよく分かります。頂上が見えてます、あそこに行きたいんです。でもどっから登ればいいのか。

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尾根部分の北側まで上がると、細い道が付いていてそれを登ります。


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上まで登ると、大きな石が見えてきます。


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白く大きな四角い石、何個か連続で並ぶ、こ、これは?!


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尾根の頂に向かって、ここも何個か高まりがあります。もう全て『何か』です。


そして、尾根の頂には大きな高まりが2つ。

これが今日の目的。 一丁ぐろ古墳(1号墳)であります。

総社市のHPの記載によると、全長74mの前方後方墳。総社市内では最大の前方後方墳で、岡山県内でも第2位の大きさとの事。

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昨年末の調査のため伐採されて墳丘形状がよく分かる、尾根の頂上という立地もあってか、墳丘が非常にリアルに残っている。


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前方部の端から後方部、後方部墳丘面にもお地蔵様。

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前方部に登って、後方部を望む。後方部墳頂にもまた仏塔、はるか昔からありがたい場所。

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後方部仏塔。基礎の部分の石が石室?上の薄い石が石室の蓋だとかどこかのblogに書いてあった。


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後方部から前方部、新聞記事によると墳丘端に、列石や小さな別の埋葬もあるとのこと。


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周りの集石色々。これが別の埋葬ということか。


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墳頂から市内を望む。当時はどのような眺望であったか想像もつかない。が、水と緑に囲まれたこの故郷が吉備勢力の一端を担ったであろうことには何の疑問もない。


当時は墳丘面には拭石が敷き詰められ、今日のような天気の良い日には、下からは光輝いて見えたことだろう。大きな力を持った首長の奥津城に相応しい。


網と虫かごを持った子供のごとく、時間の許す限りカメラを手に墳丘を駈けずり回った。


結局、午前中を費やし昼前に帰宅。午後はまた違うところへと画策していたが、午前の登山で力を使い果たしてしまい断念した。

一丁ぐろ古墳群だけで精神的に満足してしまった部分も大きい。あと、喉の渇きに耐えられず、昼にビールを呑んでしまった点も(汗)



== 各種参考資料 ==

【一丁ぐろ古墳現地説明会】
 

【総社市HP】
市指定_一丁ぐろ古墳群

【古墳奮闘】
一丁ぐろ古墳群=南支群
一丁ぐろ古墳群=調査2
金子古墳群
 ※主宰者様には私のmixiへの投稿記事に対しても、丁寧な解説コメント頂きました。この場を借りてお礼申し上げる次第です