彼女はベッドに腰を下ろし、ゆっくりと脚を開いた。
まだ準備もしていないうちに、胸の奥が少しだけ期待でざわつく。
ToycodTara。通称、吸うやつ。
アマゾンで3千円台で手軽に購入できるベストセラー商品。
機械の先端をクリトリスに“置いただけ”。
――キュ…ッ
「っ……ん…あ…っ」
わずか0.2秒の吸い込みで、息が喉の奥に引っかかった。
自分の意思より早く、骨盤底から電気のような締めつけが走る。
彼女の心の声が追いつく前に、
身体が勝手に反応してしまう。
波が訪れる。
「あ…来る……まだ準備してないのに…」
吸引は規則的だが、脈打つたびに
クリトリスが“触れられている”というより 掴まれている 感覚。
心は制動をかけているのに、
身体は吸引のリズムに合わせて高まってしまう。
またオーガズムの波が近づいて来る。
「あ…これ……逃げられない……」
吸引が少し強まった瞬間、
腹筋と腰がぐっと前に出るように勝手に収縮する。
「はっ…ぁ……もう……っ」
指で止めれば止まるのに、
止める判断ができないまま波に飲まれていく。
「来る…来ちゃう…また……」
絶頂は止まらない。
吸引がピークに達した瞬間、
彼女は腰を浮かせ、喉の奥から声が漏れる。
彼女の中ではただ一つの感覚だけが繰り返し響く。
「気持ち……いい……」
それ以外の言葉が出ない。
そして体が反るようにビクンビクンと跳ねる。
どれだけ続けただろうか。
吸引を外すと、体が急に軽くなる。
太ももが内側に閉じようとするが、
まだわずかな余韻の震えで閉じられない。
心の中ではぽつりとつぶやく。
「これ……もう普通の指じゃ戻れない……」
そして、少し恥ずかしさが混じった甘い満足感が押し寄せる。
***
彼は女性の姿に目を奪われていた。
女性の腰が、まるで自分の意思ではないかのように小刻みに跳ね、
吸うやつのリズムに合わせて震えが何度も何度も走る。
「……すごい……」
尊敬とも嫉妬とも違う、胸の奥を焼くような感情が込み上げてくる。
一瞬、意識がどこかへ飛ぶような、
“快感に飲まれて自分が抜け落ちる”顔。
目が合焦せず、口がゆるみ、
喉の奥から勝手に声が漏れ、
脳のスイッチが切れるような陶酔。
畏れにも似た熱が胸に広がる。
もはや何度目か数えることもできない絶頂に女性が打ち上げられたとき、彼の胸は締めつけられるようだった。
尊敬。敗北感。嫉妬。興奮。
そして、言葉にできないほどの畏怖。
「この生き物は……なんてすごいんだ」
彼が触れられない領域で、
女性という身体だけが到達できる高みがある──
そう突きつけられた瞬間だった。
***
Toycod Tara のような吸引+挿入型が“これまでにない快感”を生みやすいのはなぜか。
これは非常に重要なポイントで、神経刺激の“二重化”と“同期化” が起きることが大きい。
① クリトリス吸引が「Aβ線維」と「Aδ線維」を同時に刺激する
従来のバイブや指では、
- 擦る(剪断刺激)
- 押す(圧刺激)
が中心だった。
吸引はこれと異なり、
・負圧による深部刺激(Aδ線維)
・振動による表層刺激(Aβ線維)
が同時に起こる。
この“二重刺激”は従来の道具にはなかった神経パターンで、脳の性感領域を一気に活性化する。
吸引は“先端のみ”の感覚と思われがちだが、実際にはクリトリスの海綿体全体が刺激される。
そのため従来の振動型以上のクリトリスの感覚を生む。
② 膣内に挿入されていることで、クリトリスと膣の神経が“同期”する
これは吸引系と挿入系を組み合わせた同時刺激の最大の特徴。
- クリトリス → 陰部神経
- 膣 → 骨盤神経
これら2つの神経が同時に過剰興奮すると、
脳が「連続した絶頂」と解釈しやすくなる。
この“神経同期”は、自然の性交ではほとんど起こらない。
だからこそ、
膣とクリトリスの二重刺激は、自然の性行為以上に強力な快感になる。
③挿入部位が固定されることで“骨盤底筋の反射”が増強される
吸引系だけでは起きにくい連続オーガズムが、
tara のような“挿入固定”と組み合わせると連続化しやすい。
理由は、膣が一定の角度で持続的に拡張されていると、骨盤底筋群が反射的に収縮しやすくなるため
- PC筋が自動的に動く
- 子宮が律動しやすくなる
- 肛門括約筋まで収縮連動する
結果として、5-10秒続く“痙攣型オーガズム”が連発するという女性が多い。
つまり、“脳が同時に複数の性感マップをフル活性化している”
だから、“自然の性交より強い”と実感する女性が多い。
刺激のコントロールを奪われて、 器具が固定されて、"逃げられず、絶頂が勝手に押し寄せる構造" となっている。
そして「クリトリス吸引の直線的な神経興奮が途切れない」 ため、
快感の主導権を奪われる心理効果から、逃げられないとの感情が起こる。