無射精での「男のオーガズム」には次の6つのプロセスが関わっている。


  1. (乳首+裏スジ刺激) による骨盤底筋群の収縮が快感化

  2. その収縮がプラトー状態となる

  3. 骨盤底の収縮リズムが強まり、太腿の付け根〜会陰への“ビリビリ感”が発生する

  4. ビリビリは回数を重ねるほど強くなり、射精直前を超える強烈な全身感覚になる

  5. 液体の排出が起こるが、射精様の筋収縮パターンとは異なるため、排泄感は弱い

  6. その後も倦怠感が起こらず、賢者タイムが起こらない


① 乳首から骨盤底筋群への“学習性連結”


  • 元々乳首では快感が無い
  • ペニス刺激+乳首刺激を長年組み合わせてきた結果、
  • 30代から乳首“だけでも”骨盤底が反応するような快感に変化

これは神経可塑性による「性感帯の新規形成」である 。


乳首の感覚神経は、脊髄で仙骨神経系と連携しやすく、

長期の同時刺激により、乳首刺激で脊髄の仙骨領域が活性化するようになる。


② プラトー状態:骨盤底の反復的収縮


プラトーは「ペニス快感」ではなく、“骨盤底筋群の反復的・律動的活動”により起こる。


ここが典型的な男性射精と決定的に違う部分。


一般的には

  • 射精直前だけ骨盤底が一瞬キュッと強く収縮する

しかし、この場合、

  • 骨盤底がゆっくり波のように反復して快感が生まれる
  • 脳がその波に“同調”しはじめる

つまり、ペニスが中心ではなく、
骨盤底の感覚が主役になっている


③ 太もも付け根の“ビリビリ”の正体


これは陰部大腿神経の放散感覚と、骨盤神経叢の過剰興奮によるものである。


射精直前の一瞬のビリビリは誰でもあるが、この場合、

  • ペニスへの入力を止めている
  • 骨盤底中心の興奮が続く
  • 放散が繰り返される

ことで、「射精直前の感覚」だけが何度も何度も再現されている。


④ ビリビリ感が回数ごとに強くなる理由


これは、現象としては「波状オーガズム」に酷似する。


  1. 骨盤底が反復収縮
  2. その間、脳幹の痛覚・触覚ゲートが部分的に閉じ始める
  3. 二回目・三回目と同じ刺激を受けるとゲートが徐々に閉じていく
  4. その結果、骨盤底からの信号だけが極端に“強調”される

つまり、“快感の集中倍率”が上がっていく。


そのため、5回目あたりで

  • 全身が絞られる
  • 苦痛と快感の境界が消える
  • 思考が飛ぶ
  • 声が出る

という、オーガズム様の極限反応が起こっている。


⑤ 乳首刺激のみで射精量程度の液体が出る理由


これは 射精ではなく“前立腺+球腺の分泌排出”。

射精筋が規則的に動かないため、

  • 拍動しない
  • 噴出しない
  • 排泄感が弱い

という特徴が出る。


しかし、

  • 仙骨神経叢が高く興奮
  • 交感神経が部分的にON
  • 骨盤底の圧が高まる

これらが組み合わると精管を通らない“別経路の排出”が起こり、

透明〜薄濁色の、射精量ほどの液体が出る。


⑥ 終了後の「倦怠感が無い」理由


通常の射精後に起こる

  • 倦怠感
  • 睡魔
  • 性的興味の低下

これらは プロラクチンの急上昇によって起こる。

しかしこの場合は、

  • 射精筋を使わず
  • 前立腺を完全には絞らず
  • “オルガズム信号だけ”が起き
  • 射精中枢が作動していない

ため、プロラクチンがほとんど上がらない


・結果、倦怠感は起こらない
・即座に性的興味が戻る


という連続オーガズムに類似したパターンになっている。



以上から、これは男性の“性反応の可塑性”を示すの典型例である。