いつも後悔しているわけではないけど、たまに思い起こしては焦燥感に駆られることがある。
それは、30年以上前のこと。
絵を描くことをキッパリとやめた私
というのは、東京の美大に進学したかったのに、家計の事情で叶わなかったことを理由に、半ば反抗心で投げやりに絵画をやめてしまった過去。絵画の道具も、それまでに描いた数々の出品作もその時に全て処分した
当時、私の絵の指導に携わってくれていた高校の先生が自宅まで来てくれて、親を説得してくれたけどダメだった。
泣く泣く諦めて、絵はもう描かないと決め、絵画とは掛け離れた地元のインテリアデザイン科がある大学に進学。入学式では新入生代表に選ばれたけど、心は全く晴れなかった。
就職先は、大学の教授が勧めてくれた大手ゼネコンには興味が持てず、設計事務所に就職。これはこれで正解だったと思うけど、息子がゼネコンに就職するとは、どういう因果だろうね。
そんな私ですが未だに美術に執着があり、筆を持つことはないのに、あんな絵こんな絵、と描くことを想像したりする。
私の芯の部分には、捨てようにも捨てられない『描く』を基準にした視覚が残っている。
『いつかまた描ける時が来るわよ』と言ってくださる目上の方がいて、そのいつか、がもうそろそろかなぁと最近思ったりする
母親として家族中心の生活をしてきたので、自分の趣味に没頭する時間なんて今までなかったけど(せいぜいガーデニング)、息子が独立した今、心と時間に少し余裕が出てきたような気がする。お金の余裕はまだ持てないけどね💧
それに、不思議と50歳を境に今後〜老後の生き方を強く意識するようになってきた。
何事も遅すぎることはないって言うじゃない?
過去の栄光に縛られてるだけならきっとすぐに飽きるだろうけど、無心で描いていたあの感覚をもう一度取り戻せたら、と思う。
でも、そうしたらブログ書いてるヒマはなくなりそうだな
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