歯にブリッジやクラウンを被せる際、それらが歯にぴったり合っていなかったらどうなるでしょうか?
被せ物の裏側は細菌の隠れ家となり、たちまち歯周病を起こして次第に顎の骨が溶かされてしまったり、内部が虫歯に侵されてしまうことは容易に想像できます。それでは実例をご覧頂きます。
この患者さんは2年前まで近所の歯医者へ通い治療を受けていました。約1年半の治療期間と高額の治療代が掛かったそうです。ところが歯がグラグラしてきて口臭も気になり始めたので当院を受診しました。一見何でも無さそうですが…歯と被せ物の間には大きなところで1.5㎜もの隙間がありました。
不適合な被せ物を全て外してみると、赤くただれた歯肉はぐちゃぐちゃ状態。あちらこちらから出血が見られ、数か所からは膿も出ています。ほとんどの歯に虫歯があります。お気の毒な状態です。
歯の付け根にぴったりと合わせた樹脂製の仮歯を入れ、当院のベテラン歯科衛生士が歯ブラシと歯間ブラシの練習を繰り返し、バイオフィルムと歯石を取り除き、歯根の中の消毒や虫歯の除去を行った結果、初診から4か月後には歯肉の改善が認められるようになりました。
そして6か月後には随分と歯肉が引き締まってきた様子が見て取れます。まだ完全な消炎状態には至っていないので患者さんにはもうしばらく頑張って通院して頂きます。この調子だと美しく長持ちする新しい歯が出来上がりそうですね。♪ (写真は仮歯を外している状態)




