今回はX線検査についてご説明致します。
歯周病検査の中でX線検査が与えてくれる恩恵は非常に大きなものです。歯周病になると骨が吸収しますのでそこを観察すれば進行程度が分かるからです。
九段ブルー歯科ではドイツシロナ社製の最新型装置を導入しました。19世紀末、ヴィルヘルム・レントゲン博士がX線を発表した3日後に装置開発を開始したという世界最古のX線製造会社がシロナ社の前身です。
シロナ社装置で撮影したオルソパントモグラフィー
(前歯まで鮮明に写り込んでいる)
20年前まで普及していたアナログX線装置によるオルソパントモグラフィー
(鮮明度が低い)
画像の鮮明度は世界最高レベルで、これまで見えなかった病変が映し出されています。昔、私が病院実習生だった頃、放射線科の助教授から「レントゲン写真は心の目で読め!」と叱咤されていましたが、現在ようやく「心の目」を全開にしなくても良い時代がやって来たようですね。
病変部(黄色矢印=骨吸収)
X線というと放射線被ばくがご心配の方も大勢いらっしゃると思いますので、この機会に解説を加えさせて頂きます。シロナ社の装置では上のオルソパントモグラフィーという撮影時でに患者さんが受ける放射線量は0.014mSVです。これは東京・ニューヨーク間往復で旅客機の座席で受ける宇宙からの自然放射線の被ばく量0.19mSVの13分の1という少なさです。つまりオルソパントモグラフィーを13枚撮ってはじめて東京・ニューヨーク間1往復時に受ける放射線量と同じということになります。
また、20年前までのアナログX線装置に比べこのデジタル装置は約10分の1の放射線量で撮影可能ができます。さらにこちらはCT撮影も可能で0.079~0.111mSVという圧倒的な低被ばく量を実現しています。(医科胸部CT撮影では6.9mSV,医科頭部CT撮影では2.0mSV)
以前はオルソパントモグラフィーの不鮮明さをカバーする目的で、デンタルという小型フィルムを10枚または14枚追加して撮影しておりましたが、シロナのX線装置導入後には全く不要となり患者さんの被ばく量軽減に役立ちました。
従いまして歯科医院で受けるX線検査での放射線被ばく量は最新設備のクリニックでは身体に影響が出ると言われる量よりも遥かに少なくなっております。そして必要な場所に必要最小限のX線を用い、病気を発見し正しい診断が下せるよう考慮致して居りますので安心して検査を受けられて下さい。





