2021年9月10日(金)

 十日か・・・あっという間に九月も三分の一が今日にて終了となるのか。
 これまた「早過ぎ」であろう。
 時の過行くのが早い割には、社会の問題・懸案事項は全く解決の方向性が鈍いのは、いつの世も同じなのであろうか?
 いやぁ、古代の人間社会では、もっともっと早めに、迅速に解決していたのではあるまいかね? そのように思うのだが。

 まっ、致し方ない。我が身が今置かれているのは現代社会の中であるから、ここの掟、現状に従わなければなるまいから。
 とは云うものの、我が日本の現状、政治・行政の現状を見ると、「酷過ぎ」と思う事が多々あるのも現実。

 十月、それまでには衆議院議員の総選挙がある。まぁ、そこで国民の審判を下せばいいのだが、どうもこの衆院の総選挙も、ウマーく、巧みにだが、現勢力側に有利なように運ぶ裏側があるようで・・・。
 さらに、その現政権を打破せねばならぬ野党側が実に「ダラシナイ」現状を見れば、今回もあまり期待出来ないかと。


 昨晩、午後七時より、菅内閣総理大臣の記者会見があった。
 その全容が動画として配信されている。

①菅首相が会見 「緊急事態宣言」19都道府県で今月末まで延長へ(2021年9月9日)

 首相官邸での会見。



 安倍晋三前総理大臣もそうだったが、菅義偉総理大臣も、なんだかなぁ、言っている事がアヤフヤ、まっ「調子いいことばかり」だね。聞いていると、結局、肝心な事は何一つ言明していないわけで。ウワベダケなんだなぁ。反省点もなぁ・・・ウワベダケ。

 人の心を掴むような発言、会見が出来ないモドカシサが有り過ぎだ。
 結局、お坊ちゃん、御坊ちゃまなんだよなぁ、何だかんだ言っても。
 それから、自ら、今までの発言内容(一つ一つ振り返ると、まったく実現していないことが多すぎ)を反省することなく、このように延長などという策をノウノウと打ち出しても、これは誰も信じないだろうよ、と誰か云わんのかな? 内閣も、そして自民党の中からも出てこないのがまたオカシイ、情けない。

 ナサケナイといえば、自民党の総裁選挙に手を挙げている人達・・・・オイオイ、大丈夫かね? この人達は?と思うのだが。
 河野太郎とかいう人、「ワクチン担当」らしいが、おいおい、この大臣、言っていたことがことごとく失敗しているではないかね、迷走した原因の張本人が太郎坊っちゃまの甘っちょろい発言にあったのではないかね?
 反省してから、それを国民に説明してから、それから次のこと考えるのがいいのでは? 親父の河野洋平に聞いてみたらどうだ? 太郎坊やさん。でも、どちらも坊ちゃんだからネ。


【≪ルツェルン発≫、初秋に響く「現代音楽」の美しさ】
~バンベルク交響楽団演奏会/ヤクブ・フルシャ指揮~

 九月七日、欧州のルツェルンにて、恒例のルツェルン音楽祭のコンサートが開かれた。
 ドイツのバンベルク交響楽団の演奏会。指揮は同楽団の首席指揮者:ヤクブ・フルシャ。

 この演奏会、プログラムはオール現代音楽。私も初めて知る作曲家の名前もあり。
 そして、独唱にはソプラノのJ・バンゼ、ヴァイオリンがI・グリンゴルツ。この二人にも注目。
 また、ユリアーネ・バンゼは好きな歌手の一人である。


②Live Stream: «räsonanz» – Stifterkonzert

(プログラム)

*Iris Szeghy~イリス・スゼグヒ
Offertorium für Sopran und Orchester nach einem Gedicht von Emily Dickinson
Uraufführung≪世界初演≫

*Beat Furrer~ベアート・フラー
Konzert für Violine und Orchester
Schweizer Erstaufführung

*Miroslav Srnka~ミロスラフ・スルンカ
move 01-04 für Orchester
Erste Gesamtaufführung aller bestehenden Teile (move 01-03 in revidierten Fassungen, Erstaufführungen)


(ソプラノ)Juliane Banse~ユリアーネ・バンゼ
(ヴァイオリン)Ilya Gringolts~イリア・グリンゴルツ
(管弦楽)Bamberger Symphoniker~バンベルク交響楽団 
(コンサートマスター)Ilian Garnetz
(指揮)Jakub Hrůša~ヤクブ・フルシャ

  2021年9月6日 KKL Luzern, Konzertsaal




 惹かれたなぁ、いいね。現代音楽、いや、前衛音楽の範疇かと。昔はよく「前衛音楽」と言われていた時代があるなぁ。

 以前と違って、現代音楽・前衛音楽というのが、「聴かれてこそ音楽芸術」という立ち位置になってきているなと嬉しくなる。今から何年ぐらい前からだったかな・・・・。
 新しい手法で、そして新しい音にて、新しい響きにて構成されるが、聴いていてどこか「いいね、安心するね」「心地よいな、この部分」と思う部分があるのが最近の現代音楽ではなかろうか?

 そして、この指揮者とオーケストラ、益々期待大となる。
 バンゼの歌唱、グリンゴルツのヴァイオリンも心の奥に残る。
 いい演奏会シーンだ。

 これまた、秋の色合いも感じる私なのである。いいね。



≪2013年~オランダ放送フィルを振るヤクブ・フルシャ≫

 マエストロ・フルシャが2013年にオランダ放送フィルを指揮したコンサートの動画がある。
 2013年というと、今から八年前。
 マエストロが三十二歳である。

 さぁ、若きフルシャが指揮する「ツァラトゥストラはかく語り」を改めて鑑賞したくなり。


③ヤクブ・フルシャ指揮/オランダ放送フィル:「ツァラトゥストラ」

*R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語り」、op.30

(管弦楽)Frank van den Brink~オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
(コンサートマスター)Joris van Rijn
(指揮)Jakub Hrůša~ヤクブ・フルシャ


 2013年9月 Vredenburg, Utrecht.



 この演奏の動画、2017年になってから、再度アップされていた。リクエストが多かったのだろう。
 評判の演奏会だったらしいから。

 ユトレヒトでのコンサート。
 オケの首席バスーンには、近衛一さんの顔が見える。そして、隣の首席クラリネットには重鎮のFrank van den Brink、ヴァイオリンのソロを受け持つコンサートマスターにはJoris van Rijnと、このオーケストラの名物奏者が勢揃い。

 金管もブラヴォー。木管も素晴らしく、いい音色だなぁ。オランダ色だね。

 ヤクブ・フルシャ・・・・益々、目が離せない存在である。チェック、またしてもチェックしなければ。



【「ドヴォ・コン」に久々に感動】

 いやぁ、またまたこの女流チェリストにヤラレタ。
 持っていかれた、私の心を。
 それもドヴォルザークのコンチェルトにて。

 チェリストは例のM・フカチョヴァー女史の演奏。
 まずは、聴いて頂こう。観ていただきたく。

④M・フカチョヴァー(Vc)奏でる「ドヴォ・コン」(そのⅠ)


*A・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調、op.104

(チェロ)Michaela Fukačová~ミケール・フカチョヴァー
(管弦楽)Odense Symphony Orchestra~オーデンセ交響楽団
(コンサートマスター)Eugen Tichindeleanu(?)
(指揮)Simon Gaudenz~ジモン・ガウデンツ

Carl Nielsen Sal, Koncerthuset Odense,  February 2013



 この演奏、デンマークのオーケストラ、オーデンセ交響楽団、指揮はジモン・ガウデンツ。

 チェロのフカチョヴァー、素晴らしいな。ブラヴォー。
 バックのオケについては、色々と難点を指摘も出来ようが。

 フカチョヴァー、この演奏の魅力、アァ、素晴らしい。素晴らしい。
 いいね、このチェロは。

 益々、増々、どこかで彼女の演奏を実際に耳にしたく。その願望が強くなる。
 何年振りとなるだろうか・・・・。

 また、下記の演奏映像、懐かしく再生した。
 この動画は、以前の日記で何度か貼り付けた事、感想を書き綴った事がある。あれはもう何年も前の事となったか。


⑤M・フカチョヴァー(Vc)奏でる「ドヴォ・コン」(そのⅡ)

*A・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調、op.104

(チェロ)Michaela Fukačová~ミケール・フカチョヴァー
(管弦楽)Orquesta Sinfónica de Radio Televisión~RTVE交響楽団 Española 
(コンサートマスター)
(指揮)Aldo Ceccato~アルド・チェッカート

  Teatro Monumental Madrid


1. movement


2. movement


3. movement


 この演奏も私は感銘していた動画である。これはいつの演奏なのかな?
 指揮者のA・チェッカート、懐かしいなぁ。
 そして、フカチョヴァーのチェロ、これまた感銘の連続。


 そして、フカチョヴァーのチェロで聴くドヴォルザークのコンチェルト、やはりいい曲だなぁと。名作だなぁと。

 秋の季節にアントン・ドヴォルザークのチェロ協奏曲、いいね。演奏が良いので尚更・・・ベストテイストだね。
 そして、心に残る美しい、感動的なチェロの音が・・・・、打ち寄せては引き返し、そして打ち寄せる・・・波のような気配でもある。
 その波は海の波ではなく・・・・。湖の浜辺、そこの寄せる波かと、その秋の気配かと。



【憧れの街、ニューヨーク】

 ニューヨーク、この街の季節模様、この佇まいがまた不思議なニュアンスがある。いろいろな物が重なる。その重なりがまたモダンでもあり、そして時には奇異でもあり、異様でもあり・・・、そして、それが見事に美としても存在する。
 そこにある種の力強さをも感じるわけである。

 そんなニューヨーク、世界のメトロポリタン・ニューヨーク・・・、その街の秋の佇まい、さて、どんな歌を思い出すであろうか。
 私は、この歌を思いついた、
 そして、ここのところお気に入りのこの女性歌手の歌唱にて、さらに、この動画の映像に注目してしまう私。
 ニューヨークの街の映像なのだが、このとらえ方、この色、モノトーンの映像・・・・いいね。
 そして、何か言いたげが感じがする。それも併せて興味が。


⑥Diana Krall-Autumn In New York


 いいね、唄も、そして映像も・・・。私好みのイメージを醸し出している。いいな。

 行きたい、ニューヨークの秋の中に我が身を置きたいなっと。まっ、似合わないだろうけど、私のような偏屈田舎オヤジは。
 いや、ニューヨークという大都会は、大都会だからこそ、私のような者でも受け入れてくれるかも知れない。きっとそうだろう。

 それから、Diana Krall関連の動画でこの歌があった。懐かしいね、この歌も。
 

⑦Diana Krall - The Look Of Love



 これまたグッド。

 ⑥、⑦と、配信元はDiana Krall公式chからの配信となっている。

 大都会ニューヨークの秋・・・さて、今年はどのような街中となっているのであろうか・・・・・・。少々心配でもあり。

 秋だね、秋だな、秋・・・・

 濃い目の珈琲が飲みたくなった・・・。淹れて、そしてゆっくりと飲みながら、またDiana Krallの歌を・・・これがまたイイネ。