【中学3年生「英検3級以上」、さいたま市は88.1%で突出して全国最高 】

国に先駆けた独自の英語教育「グローバル・スタディ」が着実に成果を挙げています。



【中高生の英語力、初のレベル達成5割超え。文科省調査】(教育行政ニュース)
文部科学省は2024年5月9日、2023年度「英語教育実施状況調査」の結果を公表した。CEFR A1レベル(英検3級)相当以上の中学生は50.0%。CEFR A2レベル(英検準2級)相当以上の高校生は50.6%と、どちらも初の5割超えを達成。生徒・教師ともに着実な英語力向上がみられた。
英語教育実施状況調査」は、英語教育の充実や改善に向けた具体的な施策の現状調査。各都道府県・市区町村の教育委員会とすべての公立小・中・高校を対象に、2013年より毎年実施している。2023年度の調査学校数は小学校1万8,560校、中学校9,165校、高等学校3,256校。基準日は2023年12月1日。
 中学生の英語力は、CEFR A1レベル(英検3級)相当以上が、前年度比0.8ポイント増の50.0%。2016年から毎年着実に伸びており、今回初めて政府目標の5割を達成した。
 都道府県・指定都市別でみると依然として地域差が大きく、CEFR A1レベル(英検3級)相当以上は、「さいたま市」88.4%、「福井県」83.8%が突出して高い割合となった一方、「佐賀県」30.1%、「愛知県」35.6%、「福島県」35.8%、「新潟市」36.2%、「静岡県」36.3%、「岩手県」38.4%と6地域で4割に満たない結果となった。
 高校生の英語力は、CEFR A2レベル(英検準2級)相当以上が、前年度比1.9ポイント増の50.6%。中学生と同様、毎年着実に英語力が向上しており、初の5割達成となった。一方、CEFR B1レベル(英検2級)相当以上の割合は、前年度比1.4%減の19.8%。特にグローバルな活躍が期待される層の拡充に向けては課題が残った。
(画像は日経ニュースより)