宇都宮の中心にあり、この街のシンボルでもある二荒山神社。

 

 

因みに読み方は「ふたあらやまじんじゃ」であり、

日光の二荒山神社は「ふたらさんじんじゃ」である。

 

 

昔から二つの神社はどちらかが本社で、

どちらかが別宮だと思っていたが、

読み方だけではなく実は祀られている神様も違う、

まったく別の神社なのだそうだ。

 

 

宇都宮駅の東側ほどではないが、

中心街であるこの辺りも少しずつ変わってきている。

かなり前の話ではあるが、

写真のタワマンが建っている場所には、

地元に根付いた百貨店の新館があった。

 

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参道を挟んで反対側に建つこの建物がある場所は、

その百貨店の本館が建っていたところで、

今は表参道スクエアと言う、

商業施設や市民プラザなどが入った複合施設。

この日お邪魔をしたレストランはこの建物の反対側、

赤門通り沿いの1階部分に入っている。

 

 

2020年6月にオープンしたと言う、まだまだ新しいお店。

オーナーシェフはあの西麻布アルポルトの片岡シェフに師事し、

研鑽を積んだ料理人とのことで、期待は高まるばかり。

 

 

Gustare 佳乃や(かのや)

〒320-0026 栃木県宇都宮市馬場通り4-1-1 表参道スクエア1F

TEL.028-688-8716

営業時間/17:00~23:00(LO 22:00) ※完全予約制

定休日/不定休

席数/カウンター席:4席、テーブル席:16席

駐車場/なし

 

 

シェフにお願いをして店内を撮らせていただく。

カウンターに4席と、2人掛けテーブルが8卓。

こぢんまりとしていて好みの空間だ。

 

 

友人がこちらのお店を偶々見つけ、

良さそうだから行ってみようと、予約を入れてくれた。

と言うわけで、今宵は夫婦二組でのディナータイム。

 

 

まず男二人は生ビールで乾杯、

そして最初の料理がサーブされる。

 

アワビと春野菜のサラダ仕立て

 

 

茹でた春野菜の上に大きく切られた鮑が3枚。

肝のソースは苦手だという女房殿も美味しいと言うほど、

生臭みもなく極上のドレッシングとしていただいた。

 

 

新里ネギのムース、甘海老のマリネ

 

 

新里(にっさと)と言うのは宇都宮北部エリアの地名で、

ちょうど道の駅ろまんちっく村のある辺りがそう。

深谷ネギのように少し太めの長ネギで、

甘みがあり焼いていただくと抜群に美味い。

ムースになった新里ネギは臭みもなく、

旨みだけがしっかりと。

甘海老と一緒にいただくと甘さの相乗効果にうっとり。

 

 

ここで2種類のパンが運ばれてきた。

 

 

生ビールの次はこちらをいただく。

ファレーリオ DOC  Capitolo n.3 FALERIO DOC

 

 

トレッビアーノ、ペコリーノ、パッセリーナ、

マルヴァジア、シャルドネなど、

複数の品種を使用したイタリアの白ワイン。

 

 

帆立貝のポワレ、魚介のスープ

 

 

料理が運ばれるタイミングで、

いろいろと説明をしていただくのだが、

折角の説明も会話と食べることに夢中で、

メモすることもせず、

時間の経過もあってすっかり忘れてしまっている。

たしか、リゾットの上に肉厚のホタテが鎮座して・・・。

滅茶苦茶美味しかったことは覚えている。

 

 

次も白ワインで、GAVI ITALIA 2021。

調べたのだがなかなか同じワインにヒットせず。

 

 

フレッシュモリーユ茸とマルサラ酒、自家製タリオリーニ

 

 

これからの季節に旬を迎えるモリーユ茸。

100g当たりで2000円以上もすると言う高級品なのだとか。

またマルサラ酒とは白ワインを基調にし、

そこにブランデーなどを加えたお酒で、

スイーツなどに使われるのだそう。

そんな組み合わせで作られた贅沢なパスタだもん、

美味いに決まってます。

 

 

那須三元豚と蓮根のラグーソースパスタ

 

 

しっかりとした旨みの三元豚を使い、

そのお肉と野菜を煮込んだラグーソースを絡めたパスタ。

蓮根の食感も楽しくて。

 

 

お肉のタイミングで赤ワインを所望。

マッキオーレ・ボルゲリ・ロッソ

2020 Le Macchiole Bolgheri Rosso 2020

 

 

もてぎ放牧黒毛和牛内もも肉のロースト

 

 

栃木県内ではいろいろな場所で和牛が飼育されている。

有名なところでは那須黒毛和牛に大田原牛、

宇都宮牛と言うのもある。

しかしこのもてぎ放牧黒毛和牛と言うのは初めて耳にした名称だ。

内もも肉は赤身でも柔らかくジューシーで旨みたっぷり。

いっぺんに食べるのが惜しくてチビチビと口に運んでいたら、

大いに笑われてしまった。

 

 

本日のドルチェ 北海道 山西農園 百合根~白銀~

 

 

百合根の素揚げとアイスのコラボレーション。

不思議な組み合わせながら美味しくいただきました。

 

 

最後のデザートまでそれこそ目で、

舌で堪能させていただいた。

 

お気付きだと思いますが、

料理を引き立ててくれた和のお皿たち、

これらはすべて益子焼。

シェフのご実家は益子で焼き物を販売されている「佳乃や」さん。

美味しい料理と美しい器のコラボは、

こうして生まれたと言う訳なのです。