松庵さんは松島の中心街から離れた、岬に佇む一軒宿。

 

 

その敷地面積はおよそ3000坪と言うからものすごい。

 

 

季節がよければ野鳥の囀りを聞きながら、

緑に囲まれた遊歩道を歩くことが出来るんだろうけど。

 

 

今我々がやっているのは、ほとんど雪中行軍。

 

 

少し進むと「海原への小径」と「空へ抜ける小径」への追分が現れる。

 

 

まずは海原への小径をチョイス。

ところどころ海を眺めながら進んで行くと。

 

 

雪を被り休憩など到底できなそうなベンチにチェア。

 

 

それでも景色は良さそうなので、

 

 

取り敢えず眺めを楽しんだら、次は空へ抜ける小径を進もう。

 

 

来た道を戻り分岐からもう一つの小径に向かって進むと、

岬の突端に到着。小さなベンチだけが置かれた終着点だ。

 

 

雄大な海原と言うより、島に囲まれているからだろう、

波もなく湖を眺めているかのようだ。

 

 

松の木と松島湾と島々、ここだけで見ることが出来る景色。

 

 

見渡せども変わらぬ眺めではあるが、飽きずに見ていられる。

 

 

そんな魅力が、この岬の突端にはあるんだな。

 

 

だってあの松尾芭蕉が絶句した松島だもん。

もちろんこの場所ではないと思うけど。

 

 

雪中行軍からの帰還兵はすっかり体が冷え切ってしまった。

 

 

いつの間にか趣ある玄関灯にも灯りが点いていました。