6日、土曜の夜。

この日は、予定入りまくりの一日でしたが、実は写真が少ないんですよね。夜桜を見に行ったのに、桜の下で不良な仲間と語り合ったのに、その写真がゼロ。


まあ、写真はなくても、ここで語り合った事実は、変わりない。カズシットは、友達の送別会に参加していて、その帰りに寄ったもんだから、9時半を過ぎていて、みんな、既に酔っていた。けど、ここの酔っ払いは、楽しいからいいわ。熱いロックの話で盛り上がる。ここには書けないけど、コーヘイも、たっちゃんも、旅している人間だから、色んな人に出会う。中には、カズシットが憧れるようなパンクのスターなんかもいたりする。そして、その人との貴重なエピソードが生まれたりする。正直、羨ましかったな。今はとても無理だけど、まだ、昔なら、自分でも、そういう生き方が出来たかも知れない。けど、飛び出せなかったんだよな。そこまでの勇気がなかった。悔しかったね。


でも、昔を悔いても、どうしようもないし、それが、愚かな事だと解っている。色んな生き方があり、どれも、きっと正解だと思う。コーヘイと、歩きながら、セックスピストルズ、クラッシュ、ダムド、ディスチャージ、クラス、GBHなど、色々あるけど、どのバンドが一番パンクなんだろうね?とゆー話をした。若い頃、マジで振り回されたもんだ(笑) 驚く事に、和歌山一のロックバンドのボーカルを名乗っていたコーヘイと、カズシットの思っていた事は、ほぼ、同じだった。これも、我々の生き方に不正解がないように、見事なくらいに、それぞれが一番パンクなんだよなあ。主張が正反対であっても、どちらも、パンク的には間違えていないという点。こんな話は、コイツとしか出来ないわ。それらを踏まえた上で、セックスピストルズが一番だと、コーヘイは言う。カズシットは、いずれのバンドも必要だったと言った。一つでも欠けていたなら、今のパンクも大きく変わっていただろう。そんな熱い語らいをしている時、悪友たっちゃんは、気分悪くなり、車で寝ていたようだ。



結局、タケヤの店に行く。

コーヘイは、絶好調で、会ったばかりの客と盛り上がっている。僕も、こんな飲み方が出来ていれば、今も、あっち側にいられたかも知れないな。と思った。カズシットは、カウンターにいた陽太から、怪談ネタを収集。怪談にハマり過ぎると、取り込まれて、死んでしまう事も実際に起こっているので、注意した方がいいと、忠告される。どうだろうな。



それで、取り込まれて死んだとしても、それは一つの結果なんだろうな。死にたくはないし、死ぬつもりはないにしても、コーヘイのように、自分の生き方に本気になってしまえば、僕の場合は、そんな結末も、また、何処かに用意されているのかも知れないな。