今日ご紹介するのは、アーヴィング・ライス監督の「熱砂の戦い」(1951年、NEW MEXICO)である。可もなく不可もなくの出来栄えだが、とにかく画質が悪く、画像が不鮮明な点はご容赦ください。えっ、解説のほうがよっぽど不鮮明じゃないかって?

 

冒頭、エイブラハム・リンカーン大統領(ハンス・コンリード)が騎兵隊の同行の下、インディアンのアコマ酋長(テッド・デ・コルシア)と対面し、握手をするシーンから始まる。しかし、大統領の死後、隊の上層部は和平の構想をぶち壊し、従わないインディアンを殺し、アコマ酋長を牢に入れるなど、悪辣な行為を繰り返す。

 

インディアンと良好な関係を築いていた騎兵隊のハント大尉(リュー・エアーズ)は上官に反発するが、アコマが脱走したため、酋長の追跡隊を率いて彼の後を追う羽目になる。

 


一行15名は空腹と喉の渇きに耐えながら何日もの旅を続ける。ヴァーモント中尉にロバート・ハットン、ギャリティ軍曹にアンディ・ディヴァイン、アンダーソン兵卒にレイモンド・バーなど。

 

一行は酋長の本拠らしきアコマ・ロックの頂上に達し、

 

アコマ酋長の息子2人を捕らえるが、兄のほうは部下が殺してしまう。

 

アコマは休戦を申し出るが、どうしても頂上に何かあり、探られたくない様子だ。

 

 

騎兵隊以外に、襲撃された駅馬車に乗っていた歌手のチェリー(マリリン・マクスウェル)や

 

判事(ロイド・コリガン)なども後半の展開に加わる。

 

インディアンたちが隠し守っていたものを見つける騎兵隊だが、彼らとの闘いで全滅に瀕する。

 

最初に「可もなく不可もなく」と書いたけど、身を乗り出して観たり、目が離せないような作品ってそうそうないものである。まずまずの出来栄えだけど特に強い印象に残らない映画って、そのうち忘れてしまうんだろうなあ (年のせいだろ!というのは置いといて)。

 

そう考えると、“つまんなくて退屈するんだけど、そこがよかったりして何か憎めない”という70年代の香港・台湾武侠・功夫映画って、ある意味、最強なんだなあ。