久しぶりに映画の紹介です。なんか半年くらい映画ブログをサボッていることに気づいたけど、45年以上も続いた映画熱、映画愛が今さら冷めるわけもなく、DVDはときどき観ているんだよなぁ。ただ、ブログを書く時間があれば映画もう1本観たい、という気持ちのほうが勝ってしまいます。

 

今日ご紹介するのは、「地球最後の男 オメガマン」 (1971年、THE OMEGA MAN」である。年末にDVDを何本か買った際に、「ソイレントグリーン」みたいな映画を久しぶりに見たいなと思って購入した1本だ。監督のボリス・セイガルは、「TVMの人」のイメージで、私のブログでも「刑事コロンボ」の演出などで紹介している。

 

映画の冒頭は主演のチャールトン・ヘストン以外に街に人がいない。中ソ細菌戦争で疫病がまん延し、人類のほとんどが死滅するが、

 

血清を開発して生き残った科学者ネヴィル(ヘストン)が、異形の亡者と化した黒衣の不気味な生き残りたちと闘うSFものだ。

 

地球最後の男だったはずの主人公が、生き残った8人の人間を見つける。リサ役にロザリンド・キャッシュ。

 

ダッチ役のポール・コスロ。

 

原作はリチャード・マシスンだが、随分脚色したとされる映画自体は癖のある変わった雰囲気に包まれる。冒頭からしばらくは、「何が起きるのか」とワクワクもさせるが、ラストまで画面を釘付けにする何かに欠けているような気もした。

 

中ソ険悪化を伝えるテレビニュースのアナウンサーをしていたアンソニー・ザーブは、いまや、髪も目も白い黒衣の集団のリーダーとなっている。

 

ヘストンは、黒衣の集団たちの襲撃に一人立ち向かいながらも、

 

奇跡的に生き残りながら、いつ菌に侵されるか分からないわずかな人たちを血清で救おうとする。人類滅亡の危機とか世界の終わりを描いた悲壮感のようなものも、痛烈な社会批判もなく、かといって息もつかせぬアクションがあるわけでもない。個人的にはラストまで掴みどころのない一作であった。

 

DVDには出演者へのインタビューやメイキングなどの短い映像特典が付いていました。

 

最近観た中で、ブログにアップしたいなと思うのはやっぱり70年代のB級映画かな。また日を改めて紹介したい。