今日ご紹介するのは、「愛の弾丸」(1935年、ANNIE OAKLEY)です。でも、Berryz工房の曲でもなければ「あい~んの弾丸」でもないよ。

 

1880年代、米国オハイオ州の片田舎に実在した若くて美しいうずら撃ちの名人、アニー・オークリーのドラマである。監督はジョージ・スティーブンス。もう80年以上前の作品なのに上質で実に楽しめる一作である。

 

アニーは、ひょんなことから世界一の射撃手と言われるトビー・ウォーカーの競技会で彼と対決することになる。バーバラ・スタンウィックの実に若いこと!

 

トビー・ウォーカーにプレストン・フォスター。左はヴェラ役のパート・ケルトン。

 

射撃の腕を買われてトビーとコンビを組んでショーに出演するうちに2人は恋仲になるが、トビーはアニーに人気をさらわれた嫌われ者役を演じ続ける。

 

左はバッファロー・ビル役のモローニ・オルセン、右は興行主役のメルヴィン・ダグラス。

 

このほか、酋長シッティング・ブルを演じたチーフ・サンダーバードなど、脇役もそれぞれに活躍する。

 

気が強い男のような役を演じることの多いスタンウィックが、まだ世間を知らない乙女を演じるのが意外だが、これが実に素晴らしく見ごたえがある。

 

暴動から酋長を助けんと眼に火傷をし視力が急速に悪化、アニーにも怪我をさせて追放されたトビーは射的屋の仕事で生計を立てる。その彼を必死で探すアニーとの再会シーンの演出は実に洗練されていて観る者を感動させる。あまり知られていない作品だけど、私は最後までやられっぱなしでした。

 

 

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