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忙しいときのちょっとした息抜きのために、基本的にカンフー映画と西部劇のDVDはそれなりにストックしているんだけど、それさえ見る時間がない。以前見てまだブログに書いてないやつにしようと思ったら、結構いろいろ出てきて、しかも中身を忘れていたりする。どうしようもないね。というわけで、今日はチャン・イーモウ監督の「王妃の紋章」(2006年、満城尽帯黄金甲)である。原題のとおり、写真の一面を埋め尽くした黄色は600万本の菊の花である。



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黄金に輝く宮廷が舞台。製作費50億円だとかで、前述した菊の花らとどまらず、金の円柱600本、シルク絨毯1キロメートル、豪華な衣装は米アカデミー賞の衣装デザイン賞にもノミネートされている。ついでながら、DVDまで箔押しのケース入りで超豪華なんである。



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女性の衣装はどれも胸を強調するものばかりである。


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後唐時代、絶大な権力を持った王家の陰謀話である。国王には周潤發(チョウ・ユンファ)。



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王妃には鞏俐(コン・リー)。この2人のベテランの演技が、豪華すぎるセットで繰り広げられるコテコテの愛憎劇の唯一の救いとなっている。



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3人の王子には、長男が劉燁(リウ・イエ)、次男に周杰倫(ジェイ・チョウ)、三男には秦俊杰(チン・ジュンジエ)。王妃が継子である長男と不義を続け、長男は



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宮廷医の娘(李曼、リー・マン)とできており、その母親(陳謹、チェン・ジン)は国王に恨みを持ち、国王は妻に毒を盛り…と、狭い宮廷(あっ、広いか)の中での秘密や策謀が盛りだくさん。



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家族間の裏切りなんてぞっとするけど、戦うのに忍者まで用意してる。アクション監督にはちゃんと程小東(チウ・シントン)が担当してます。


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まあ、とにかく金と人を惜しまず注ぎ込んだ映画だ。しかし、どんなに壮大で豪華であっても作品を支えるのは俳優陣。



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そういう意味では豪華絢爛なセットより、チョウ・ユンファとコン・リーの熱演のほうが印象に残ったのも、作り手の狙い通りであろうか。



箔押しケース入りはこのデラックス版だが、中古を安く買った私の懐が一番豪華じゃないってか!


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