140820
今朝のニュースで、広島の豪雨被害のすさまじさを見て、安佐南区にいる両親に30分ごとに連絡をするも繋がらず、ケータイにも出てくれないので、随分気を揉んだけど、8時間も経ってようやく連絡が取れて無事が判明。両親の住む区域は道路の冠水程度で済んだが、雷雨による停電の影響で電話機が使えず、復旧後も電話が壊れて通話できなかったのだとか。ケータイは自宅にいるときは使わないので鍵などと一緒に吊るしていて、ずっと着信に気づかなかったらしい。ケータイは何かあったときのために何年も前に買い与えたんだけど、終日メールに追われスマホが片時も手放せない我々の世代と違って、必要に迫られないとなかなか使わないんだね。とりあえず、ほっとしました。相当ひどい雷雨だったらしいけど、1人でも多くの方々の無事をお祈りしたい。


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豪雨も怖いが雷も怖い。今日ご紹介するのは、成瀬巳喜男監督の「稲妻」(1952年)である。林芙美子の原作の映画化で、4女の清子(高峰秀子)を中心に、父親がいずれも異なる3人の兄姉ら家族を描いた作品だ。



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はとバスのガイドをしている清子だが、車窓から見える景色が興味深い。銀座通りもこんな感じだったんだなあ。私も20年くらい前まで6年ほどいたけど、今は随分様変わりしてる。はとバスの運転士には、高品格。



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長姉の縫子に村田知英子。



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次姉には三浦光子。



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右は長姉・縫子の夫役の植村謙二郎、真ん中が清子の兄の丸山修、左は縫子がある魂胆があって清子との縁談話を進めようとしているパン屋。小沢栄太郎は2人の姉にもつきまとう図々しく狡猾な男を見事に演じている。主人公が家を出たくなるのも分かるドロドロの人間模様なのだが、まあ、それをくどくなく、暗くなく鮮やかに料理しているのが素晴らしい。



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下宿生活を始めた清子が知り合う隣人の兄妹(根上淳と香川京子)は、家族と対照的に爽やかな人たちとして描かれる。このほか、中北千枝子、滝花久子、杉丘毬子など。



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母親には浦辺粂子。若いね。2人のラストシーンも何となく胸を打つ。派手なシーンもなく、淡々と、かつ丁寧に登場人物の表情を捉えながら、観終わった後に何とも言えない満足感が得られる。この頃の日本映画の素晴らしさをひしひしと感じさせられる佳作である。




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