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今日ご紹介するのは、アラン・ラッド主演の西部劇、「ネブラスカ魂」(1949年)である。レスリー・フェントン監督の演出、フランク・バトラーの脚本、レイ・レナハンの撮影、アドルフ・ドイッチの音楽と、この分野のベテランスタッフで撮った、友情ありロマンスありの作品だ。



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1890年、バートン3兄弟による兇悪な列車強盗が横行する中、"Whispering Smith"と呼ばれる物静かな二挺拳銃の主人公が活躍する。


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彼の旧友マレイを演じるのがロバート・プレストン。その後、ジュニア・ボナーなどいろいろな作品に出演するが、82年のTVM「殺しのリハーサル 」などに出た時と比べると、別人のようでもある。



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彼の妻を演じたのが、ブレンダ・マーシャル。ウィリアム・ホールデンの奥さんだった人です。アラン・ラッド演じるスミスとは、昔、好き合っていた仲だった、という設定。まあ、単純なアクション西部劇というわけにはいかないようだ。



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ドナルド・クリスプら悪党たちと、



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ウィリアム・デマレスト、フェイ・ホールデンら善良な人々が、劇中では明確に分けられている中で、



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ロバート・プレストン演じるマレイは日々荒んで悪事に加担するようになり、妻は、スミスに救いを求めながらも妻として夫を心配し続ける、というあたりの心理描写がこの映画の一番の見どころになっている。



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列車強盗を追撃するが、逃げるマレイを「銃の射程外だ」と、どうしても撃てない主人公。



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ついに捕えられるマレイは、スミスを撃って逃げようとするが……。



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甘いマスクだけでなく、立ち振る舞いも含めた独特の雰囲気が何となくいいんだな、アラン・ラッド。彼の魅力が堪能できる一作である。



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