今日ご紹介する映画はジェームス・ブリッジズ監督の「ペーパーチェイス」(1973年)である。ハーバート大学で法律を勉強する学生たちの厳しい勉学の様子と恋愛を描いた青春ドラマだ。
主人公のハートにはティモシー・ボトムズ。ボグダノビッチの「ラスト・ショー」をはじめ、「暁の七人」など、この人はデビュー当初にいい映画に恵まれたね。
彼ら法学部の学生が一時たりとも気が抜けない要因となっているが、厳しく、容赦なく学生たちを振るい落とす主任教授のキングスフィールド。映画を見ている我々がビビるほどのキャラを演じたジョン・ハウスマンは実に印象的だ。
ハートはスーザンという女性と恋仲になるが、実は、彼女はキングスフィールド教授の娘であることを後で知ってびっくり。リンゼイ・ワグナーもデビューして間もない頃で、このあとで、600万ドルの男→バイオニック・ジェミーという流れで、お茶の間でよく見かけるようになる。
脱落していく級友にジェームス・ノートン、その妻にレジーナ・バフ。
その他の級友にグラハム・ベッケル、クレイグ・リチャード・ネルソンなど。
私は勉強があまり好きじゃなかったので、試験地獄とは無縁(というより逃避したといったほうがいいかな)だけど、記者時代をはじめ、社会人になって勉強することが増えたような気がする。年を取るほど痛感するのは、「一生懸命やってきたことは必ず活かされ、サボってきたことで苦労するものだ」ということだ。