前回、ジャクリーン・ビセット出演作を引き続き紹介すると言ってしまったので、今日は「オリエント急行殺人事件」(1974年)を取り上げることにしました。ご存じのとおり、アガサ・クリスティの名作をシドニー・ルメットが監督し、クリスティのミステリー作品のシリーズ化のきっかけとなった一作でもある。
まさにオールスターキャスト。1人1人画像を掲載してるとキリがないのでまとめて紹介すると、左からアンソニー・パーキンス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ショーン・コネリー、イングリッド・バーグマン、ジョージ・クールリス、ジョン・ギールグッド、コリン・ブレイクリー、レイチェル・ロバーツ、ウェンディ・ヒラー、デニス・クイリー、マイケル・ヨーク、ジャッキー、ローレン・バコール、ジャン=ピエール・カッセル、マーティン・バルサム。
これだけの俳優が列車内に集められるため、カメラも大変で、同じシーンを何度もいろんなアングルで撮ることになる。
メイキングでは、カメラアングルを変えて同じシーンを何度も繰り返し撮ることで、俳優たちはみんなうんざりした、と回顧している。その中で、ポアロの長台詞を見事にこなしたアルバート・フィニーは面目躍如といったところであろうか。
本来は別の役になるべきバーグマンが、あえてこの地味な役柄を志願したというエピソードも興味深い。
実家がドイツ系でもなんでもいい、ベテラン女優陣に囲まれても、ジャクリーン・ビセットは魅力的です。
これだけ多くの俳優を単なる顔見せでなく、ちゃんとしたミステリーに仕立て上げたルメット監督の演出はもちろん、ポール・デーンの脚本やゴージャスなリチャード・ロドニー・ベネットの音楽も印象深い。
メイキングでは、当時30歳だったジャッキーのウン十年後のインタビュー映像もある。私も70年代半ばの自分の写真を見ると、「うわっ、若いな」と思うが、当たり前だよね。
次回も今回と何か繋がりのある映画を紹介したいと思う。次に何を紹介するか、予想して待っててください。
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