エイリアン4

随分前に観たんだけど、書いたり取り上げたりする気が進まなくて放ったらかし、という映画が結構ある。タイミングを見計らってそういう作品もときどき入れなきゃななぁ。というわけで、今日は唐突ながら、「エイリアン4」(1997年)である。リドリー・スコット監督、音楽はジェリー・ゴールドスミスで、映画ファンならずとも話題になった「エイリアン」は1979年の作品。ジェームス・キャメロンの「2」あたりまでは面白く、デヴィッド・フィンチャーの「3」で打ち止めになったと思ったけど、なんとジャン＝ピエール・ジュネで「4」が作られた。まあ、監督の持ち味を楽しんでください、という感じのシリーズだろうか。

当時30歳だったシガニー・ウィーヴァーも48歳。クローンとして生まれ変わってもまだエイリアンの子を産む彼女だが、その母親としてのひたむきな演技は、高齢出産の人たちに勇気を与える存在である。ていうか、「まだやるの?」と本人も思ってたんじゃないかな。

というわけで、今回はウィノナ・ライダーに活躍を譲り、若い彼女を年齢を超越した目線で見守れる余裕がある。

この子もひたすらウィーバーを母親として見つめるのである。

狭い艦内ながらも独特の世界が展開される中、最初は威勢よく登場した粗暴な男、ロン・パールマンもすっかり後半は女性陣に活躍の場を譲ってしまう。

そのほか、ダン・ヘダヤやＪ・Ｅ・フリーマンなど。これ見た後で「5」が作られたら、個人的には絶対見ないな、と思う類の作品だ。