ノーバディーズ・フール [DVD]/ポール・ニューマン,ジェシカ・タンディ,ブルース・ウィリス
¥2,940
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サーバ不具合で日記がアップできんかった。


今日の映画は、久しぶりに見たくなった「ノーバディーズ・フール」(1994年)。ニューヨーク郊外に住む60歳の土木作業員とその周辺の人々を描いた、なんともいえない味わいのドラマである。ロバート・ベントンの脚本・演出ということでつい期待しては、たまに外されるが、本作は期待を裏切らない、大人の作品である。


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主演のサリーを演じたポール・ニューマン。この映画の彼はすばらしいね。


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サリーが下宿する家の主である老婦人のペリルを演じるのは、これが遺作となったジェシカ・タンディ。これがまた素晴らしい。私も歳かなぁ、年輪を重ねてきた彼らの名演に鳥肌が立ちます。


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サリーの雇い主役であり友人でもあるカールを演じたブルース・ウィリスの使い方が実に巧いなあ、と思う。で、カールとうまくいっていない妻のトピー役に、


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メラニー・グリフィス……あ、間違った。


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こっちでした。

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長らく音信不通だった息子のピート(ディラン・ウォルシュ)との関係も描かれる。武骨で不器用な生き方をしてきたサリーという人間とその感情のひだまで、ニューマンの演技とベントンの演出が丁寧に描いているという印象だ。


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仕事の相棒である寂しがり屋のロブ(プルット・テイラー・ヴィンス)ほか、登場人物それぞれに味がある。映画は淡々と静かに進行し、110分は決してあっという間というわけではないのだが、胸にジワリと染み入るような感じの佳作である。