副都心線、連日遅延が出ているようである。このところ、私の家のベランダから、よく電車が徐行したり止まったりする光景が見られるようになった。急行の待ち合わせをする志木駅の手前の信号で引っかかっているようである。実際に、昨日も副都心線のダイヤが乱れ、その影響で有楽町線が乱れ、さらに東上線の電車もダイヤどおりに走れない、という状況であった。


副都心線080617

昨日は、副都心線に乗って帰宅したが、急行だと小竹向原の次はすぐ和光市であることに少しだけワクワク。それ以外は有楽町線+東上線であり、昼間は普段どおり、こんなにガラガラ。この車両には私しか乗っていないんである。


さて、明日はイベントのため大阪行きだが、どうやら雨になるのは確実のようである。時期が時期だというのもあるが、例年、大抵イベントの当日か前後は雨である。私は会場や設備の手配、同時通訳の手配、レセプションパーティの料理・飲み物の手配などコーディネーション業務と当日の取材がメインである。事前登録制とはいえ、雨だと欠席率も高くなる。明日、たくさん来てくれればいいんだけど……。



大阪物語VHS


というわけで、今日の映画は「大阪物語」。私が生まれる前に溝口健二監督が撮ったほうの大阪物語ではなく、1999年の市川準監督のもので、DVD未発売。なのでネット通販からVHSの写真を拝借したが、味のある佳作だけにDVDぜひ出して欲しいなあ。


沢田研二と田中裕子演じる売れない漫才師夫婦を両親に持つ14歳の少女の心の成長を描いたドラマ。CM出身の市川監督が、ちょっとした大阪の庶民の暮らしや町の様子、季節感などを描写しながら、独特の雰囲気でストーリーが展開する。


沢田研二が、父親失格どころか、生きていく価値すらないようにも見える情けない中年男を演じる。若い頃から映画に出ているが、基本的に演技力で見せる役者ではない。が、この映画では、50歳を過ぎた彼が、若さ、無鉄砲、退廃といったこれまでの雰囲気とは異なる、役者としての別の存在感を示したように見える。


対照的に、若く、明るく、物怖じしない娘を演じた池脇千鶴もみずみずしくて素晴らしい。プロフィールによると、8代目三井リハウスガールということだが、役者としてのセンス十分。私は2001年のNHKの朝ドラ「ほんまもん」で、いいなぁと思ったが、その資質は映画初出演というこの作品でも十分感じることができる。


「ほかにこの映画に誰が出ていたか」を思い出すときに真っ先に思い浮かぶ、ミヤコ蝶々(これが遺作?)も、十分印象深い。短いシーンながらもずっしりした重みとオーラを放っている。