今日は、お世話になっている出版社が主催する「オートモーティブ・エレクトロニクス・フォーラム」に品川まで出かけてきた。朝から夕方まで、ダイムラー・クライスラー社やフィアット社のプレゼンのほか、日産自動車ほか日本の企業のいくつかのセミナーを聴講してきたんである。今回、この出版社が発行する自動車エレクトロニクス関係の別冊の原稿を2本書かせていただき、今後もカーエレクトロニクス関係の取材依頼が多そうなので、今後の参考にと招待いただいたものである(通常は52,500円)。さすがに7時間も会場にいると、ときどき睡魔に襲われてしまったが、最後の日産自動車の取り組みに関する講演は、私にもよく分かる内容で、とても興味深く、いい勉強になった。


帰宅したら、広島に住んでいる女房の一番下の妹(女房は3人姉妹の長女である)から電話があった。日頃ほとんど会ったり話したりする機会のない妹と楽しそうに電話で話している女房を見て、姉妹というのはいいなと思った。私には3つ年下の妹がいる。決して仲が悪い兄妹ではなかったのに、私が田舎を離れ、妹も結婚して子供ができてからというもの、まったく音信不通になった。年をとってもいつまでも仲がよかったり頻繁に連絡を取り合っている兄妹も世の中にはいるのかもしれないけど、私の場合は、最後に妹の顔を見たのがいつかも思い出せないほどである。私自身の子供は幸いにして? 男2人である。彼らがそれぞれの家庭を持つようになっても、ときどき会って酒を飲み交わしたりするようになるのか、年老いた私にたまに顔を見せに来てくれるのか、それはまだ分からない。が、少なくとも男同士というのは私から見れば少し羨ましかったりする。



妹


というわけで、今日取り上げるのは、故・藤田敏八監督の「妹」。妹役が秋吉久美子、兄が林隆三。私はたまたま同じ年に同じ監督、同じ秋吉久美子で撮られた「赤ちょうちん」との二本立を映画館で見たのだが、まだ10代だった当時の私にはいずれも大変印象深い映画であった。が、今年になってこの「妹」を見る機会があったのだが、当時ほどのインパクトはなく、秋吉久美子よりひし美ゆり子のほうに注目してしまったりするのは、オヤジ化した証拠かもしれないなあ。映画と出会う年代というのも重要だなと感じた次第である。秋吉久美子は、この「妹」の翌年、やはり兄妹を描いた映画、野村芳太郎の「昭和枯れすすき」に出演する。兄役が高橋英樹という組み合わせもユニークなB級佳作で、もう一度見たい作品の1つである。