土日はしっかり仕事。といっても、若いときほど集中力が続かないので、夜中にキン・フーの「迎春閣之風波」と「インファナル・アフェア」を見たりもした。集中力が続かないというのは2つあって、1つはPCを見続けると目がボォッとしてくるという職業病。つらい肩凝りや頭痛の原因にもなっているので、疲れたらすぐ休むというようにしなければならない。つい5~6年前までは休憩も食事も取らず終日仕事をしていたことを考えると、やはり老いを感じずにはいられない。

もう1つは気合いが入らなくなったということであろう。若いときはもちろん、体力も気力も充実していた。その後、体力が落ちてくると気力でそれをカバーするようになった。むしろ40歳過ぎてから気力の充実を感じるようになったりもしたのである。しかし、ここ数年はその気力もついて行かなくなった。1本の原稿を執筆する作業時間が長くなっているのは、集中力が落ちているからにほかならないが、気力の衰えは原稿の質も落とす要因となる。低質な原稿ばかり書いていると、仕事の引き合いが減り、生活にも関わってくる。そういう意味での危機感はあるんである。ただ、「これでよし」という自分の中での合格点の基準が下がってきているのも事実。「いい原稿が書けた」という達成感が得られないケースが最近とみに増えているわけである。

長年やっていると、自分の平均点も上がってきているから、自分では今ひとつと思っても、それなりの出来だったりすることはあるだろう。また、最近は技術者向けの難しい原稿も多く、自分自身がテーマを消化できていないのも大きいだろう。そうはいっても、「会心のヒット」がなかなか出ないと、仕事の充実感も得られにくいではないか。それを「年齢とともにますます気力も集中力も減退していくのだろうか」と考えるのは、イヤな予兆のようで、できれば、何とか回避したいものである。

ということで、やや強引な展開ながら、イヤな予兆といえば「OMEN」。高校の時に広島宝塚劇場に見に行った映画だ。私はホラー映画を好んでみるほうではないが、このときは結構話題になったんである。監督がR・ドナー、主演は私の好きなG・ペック、そしてJ・ゴールドスミスの音楽も印象的だ。

年齢のせいにしないで頑張ります。


オーメン