医師免許がないのに医療行為を続けていたとして、千葉県警は20日、同県市川市幸、無職長谷川幸夫容疑者(65)を医師法違反(無免許医業)の疑いで逮捕した。
長谷川容疑者は、実在する医師の名をかたって30年近く医療行為を行い、少なくとも過去5年間で延べ約3000人を診察していた。これまでのところ、健康被害の報告などはないという。
発表によると、長谷川容疑者は昨年10月~今年10月、医療法人社
団青山会
船橋診療所
(千葉県船橋市湊町
船橋市役所真正面)
と船橋市医師会が運営する同市夜間休日急病診療所で、10人(4~88歳)に医療行為を行った疑い。
県警や船橋診療所によると、長谷川容疑者は1994年から、同診療所で整形外科や内科を担当し、週1回、20~30人を診察して薬を処方、注射などもしていた。急病診療所には約10年前から勤務し、乳児も診ていたという。手術はしなかった。
調べに対し、長谷川容疑者は「78年にレントゲン車の運転手として採用された東京都墨田区の診療所(廃院)で、80年頃から医療行為を始めた。カルテなどを見て独学で覚えた」と供述。名義を使った医師とは、77年頃に会ったことがあるといい、この医師の免許のコピーを使っていた。
年収は約1500万円あったが、「金が欲しかったのでやめられなかった」と話しているという。
記者会見した船橋診療所の坂本悟哉院長は「お年寄りらに評判が良く、企業の健康診断も行っていた。月1回、カルテをチェックしていたが、疑問に感じたことはなかった」と話した。
無資格診療は、千葉県内で2005年7月に速度違反を摘発されたことがきっかけで発覚した。その際、長谷川容疑者が県警に提出した文書に押されていた県公安委員長印が偽物と判明。医療機関などに問い合わせて無資格とわかった。
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