偽造医師免許コピーで8年半、容疑の33歳逮捕 (2005年12月6日22時54分 読売新聞)
1997年から約8年半、医師の免許がないのに医療行為を続けていたとして、警視庁生活環境課は6日、東京都目黒区南1、自称医師・山城英樹容疑者(33)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。
同課によると、山城容疑者はこの間、約20の医療機関で医療行為に従事していたが、事故を起こしたことはなかったという。
調べによると、山城容疑者は今年9月、瑞江脳神経外科医院(江戸川区)で、医師の免許がないのに内科医として勤務し、女性患者(49)に問診や投薬などの医療行為を行った疑い。調べに対し、山城容疑者は「免許がないのに医療行為をした」と容疑を認めている。
山城容疑者は現在、同医院や佐々総合病院(西東京市)など4か所の医療機関で内科医や当直医として勤務。外科手術以外の大半の医療行為を扱っていたといい、昨年は計約2000万円もの収入があったという。
山城容疑者は、医療機関側などに「北京大学を卒業」「慶応大医学部を卒業」などと話していたが、実際は、定時制高校を中退。採用の際には、偽造した医師免許のコピーを提出していた。コピーには、各医師に割り当てられた「医籍番号」も記載されていたが、山城容疑者とは無関係の女医の番号だった。
都病院経営本部によると、山城容疑者は97年5月から約1年間、医師に付いて医療行為を学ぶ「見学生」として都立広尾病院(渋谷区)にも通っていたという。同本部では、「患者のプライバシーを侵害した可能性もあり、申し訳ない」と話している。
山城容疑者を医師として採用していた東芝ヒューマンアセットサービス(港区)の親会社、東芝の広報室は、「2001年6月から外科のアルバイト医として勤務している。免許のコピーが偽造とは、見た目では判断できなかった」と驚きを隠せない様子だった。