今日は「龍馬伝」の話から始まります。

観ている方はご存知と思いますが、福山「龍馬」は坂本龍馬像をかなり変えてしまう可能性がありそうなほど、これまでにない設定が盛り込まれています。
昨夜(4月10日:第15回ふたりの京」)は、広末涼子演ずる加尾と龍馬の再会、短いながらも2人だけの生活、そして別々の道を歩き出す・・・ そんな展開でした。

18時BSハイビジョンで観て、そして20時からの本放送もこの場面を観たくなり、またチャンネルを合わせました。

この後、龍馬は江戸で、長崎で、京都で志士として、大海原に飛び出す自由人としての道を進む。一方の加尾も、故郷の土佐に戻る。お互い別々の道で、別々の伴侶と結ばれる。
一度交わった二人の人生は、これから近づくことはあってももう二度と交わることはない・・・・

とても切ないストーリー。
どこかで同じような世界に触れたことがあるような気がしていたら、
庄野真代の名曲「アデュー」(1979年)でした。

  あの日 待ちつづけてたの
  ほんとよ しずむ夕陽の中
  まさか同じこの街で あなたと
  出逢うなんて不思議ね

そんな出だしで始まるこの曲は、次のように流れていきます。


  若くはな いわ もう昔のように
  心が揺れても きっととびこめはしない
  そうよ 違う人生を夢みた
  二人だから哀しい

原曲は、非常に落ち着いたバラードです。
30年以上前の曲ですが、MY「泣ける青春の歌」Top3のうちの一曲です。
=他の2曲は、「シオン」(沢田聖子)、「恋するカレン」(大滝詠一)=

最近、売れているストレス本の中に、涙をたっぷり流すことが、憂鬱な気持を消し、涙が乾く頃には晴れ晴れとした気持になってくるといった説が紹介されているそうです。

科学的な根拠は確認していませんが、私自身もその通りだと思っています。

これらの曲を、25歳の時に南太平洋の島で小さなトラックを運転しながら聴いていました。当時は空港ターミナルビル建設工事の真っ最中。遠く7000Km離れた南海の楽園。
後から考えると楽しい思い出しか残っていないのに、なぜかあの時はよく聴いていた曲でした。

そして今、私のMY「泣ける曲」Best1は?というと、「ヒーロー」(ファンキーモンキーベイビーズ)。

昨日、今日、苦労と感じていることも何年か先にはよい思い出になっているに違いありません。その時が来ることを確信しながらもまた目頭を熱くしています。

こんな曲と出会えるせいか、私はストレスとも上手に付き合えるような気がしています。

近いうちに、「龍馬伝」の陰の主役?岩崎弥太郎についても考えてみたいと思います。



追伸.「アデュー」は、約30年の時を経て庄野真代の最新アルバムにも収録されています。ボサノバ調の「アデュー」は、ある意味新鮮です。アーティスト自身が人生を重ね、過去の思い出をうまく昇華したのでしょう。人の心を軽く弾ませる曲になりました。