ストレスワクチンの技法を一番最初に活用したのは、ある大手企業の新人研修の時でした。
就職氷河期から少しずつ売り手市場に向かっていた時期。
大変な思いをして、ようやく大手企業に就職できたはずなのに、なぜこんなに簡単に転職していくのだろう。それがその企業の人事の皆さんと話している中で出てきた疑問でした。
既に転職エージェントのTVCMや電車の広告が目出つようになっていた時代。
私どもロブの中でも「これだと本人も企業もそして、転職先の会社も不幸になるよ」と議論していました。そこで考えたのが新入社員向けストレスワクチンです。以前から、組織社会化という概念は持っていましたので、それをどう入社時に新入社員に理解し、自分のものにしてもらうか。
そこから、
業務への関心の増幅
最初の躓きとなるであろう困難な仕事にぶつかった時の具体的な対処方法
環境変化への対応方法、
新入社員や中途社員には一見不合理にも感じる企業風土を深く理解すること
をテーマとしたストレスワクチンが完成しました。
ケースの題材は企業によってその組織に会うように個々に作っています。
しかしその根底に流れるコンセプトは一緒です。
そして効果は?というと、今年の事例では、新入社員間の連帯の意識が強まり、研修中に学生気分に戻りがちな点がうまく修正され、高い効果が上がっています。
来春の新入社員は、超売り手市場で入社試験を受けながら、企業は未曾有の不況の中にあるという全く違う環境下に晒されます。そうそういい転職先なんてありませんから、ここで新入社員も踏ん張らなければなりません。企業側も離職で人員が足りなくなったからといって、人材紹介エージェントの費用やその後の研修、何よりその方の人間性という非常に大きなリスクがあり、簡単には中途は取れません。
だからこそ、ちょっとした最初のボタンの掛け違いを起こさせない努力が必要です。
その為のストレスワクチン。来春用は「未曾有の不況型ストレスワクチン」です。