The Defender feat. なのるなもない,Meiso
ベイビーごめん嘘をついてる
知らずに済むならそれでいい事もあって
現実は俺をみている
いい夢を見ていてくれよせめて
ここでは手に入れるか失うまで
やられる前にやるだけさなんて
愛のない事を言うようになって
「どんな感じだい」
何も感じなくなっていく
願いよりは終わりが近いと
信じたくないから
暗い未来に向かいダイブ
木陰の下お前といた
空へ飛び立つ鳥たちを見た
いいか悪いかよりは守りたい
だから殺した
帰れないから待たないで 忘れてくれ
それで時々は思い出して
戦場より愛を込めて
風邪などひかぬよう
ご自愛ください
不思議にして艶かしき命
夕暮れの葦に
絡む風のささやき
死の陰が延びる異国の道中
今も あなたを思っている
今朝も同じ禿鷹の群れ
背にまぶしく 暖かい光線
細める目 血染めの眉間
しみて満ちてく まだ生きてる
幻覚との狭間 火照った頬
仰臥した顔に雨が降り注ぐ
瞬き 忘れた瞳孔の中に
映る小さく 故郷の山道
「死にたくない」と
声洩らした
友を励ますが俺も同じだ
死の恐怖 そして愛は盲目
明日は我が身だ 歌を歌おう
「我が国は神の国なり
散って血となるは最上の幸い」
延びる線路で 忍び寄る地獄
とおい記憶 のよな命を聞く
帰れないから待たないで 忘れてくれ
それで時々は思い出して
戦場より愛を込めて
風邪などひかぬよう
ご自愛ください
不思議にして艶かしき命
夕暮れの葦に
絡む風のささやき
死の陰が延びる異国の道中
今も あなたを思っている
命を引き換えにする
に値する
愛するゆえに死を恐れぬ怪物
変えている 鏡の中の目つき
凍てつくライフル震える手つき
君の心臓が奏でる音楽に
耳を澄ますが霧は深く
ムリがたたる 眠りは浅く
夢の中、君と海にて笑う
故郷を愛した この国を愛した
君と暮らした 当たり前の毎日や
なにより確かに 人生を愛した
いざ共に行かぬ マイナスのスパイラル
もしも、戻れたら静かに暮らそう
山中の朝顔 茶畑で働こう
ばかだろう 今頃やっと見える宝物
もしも戻れたらあなたと・・・
帰れないから待たないで 忘れてくれ
それで時々は思い出して
戦場より愛を込めて
風邪などひかぬよう
ご自愛ください
不思議にして艶かしき命
夕暮れの葦に 絡む風のささやき
死の陰が延びる異国の道中
今も あなたを思っている
拝啓
師走の候
寒さも厳しく
忙しなくお過ごしかと
存じます
かじかんだ手で
子を抱くあなたを想うと
今すぐに帰りたくなりますが
軍規を乱す
わけにもいかず
美しい
あの夜を思い出す
地平線の上
南十字星が綺麗に見える
かの地にて
十二月二十五日
敬具