映画★「SHE SAID」その名を暴け | ジミニークリケットの散歩道

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好きに楽しく暮らすシニア女性です。
ミニマリストに憧れつつ、惹かれる物、魅力的な場所も多く、シニア世代になっても、落ち着けずに あっちへふらふら、こっちへフラフラ。人生って面白すぎます。

映画「SHE SAID」その名を暴け を見ました


この映画の内容を知りたくない人は読まないで下さいね。



これの映画はどこの国でもあるであろう出来事

ですので、世界中の人が

観るべき映画だと思っていました。


みましたら、やっぱりね。と言う感想でした。


映画界の名プロデューサーが多数の女性に

セクハラ、強姦、パワハラをして、

職を失わせたり、お金で揉み消してきた事を

新聞記事にしていく姿を描いた作品です。


記者が粘り強く取材を続けます。

告発する事を恐れていた女性や、

性被害を隠して生きてきた女性や、

夢を打ち砕かれて生きてきた女性たち。


そして、被害者の多くが、現在に至るまで、

心の傷や、恐怖、隠す後ろめたさ、

その場にいった罪悪感、

拒絶出来なかった自分の弱さへの後悔に

悩み続けています。


勇気や決断を持って実名を公表していく被害者達が続々と現れ、記事の発表に至ります。


これが、現在の「me too運動」に繋りました。


映画スクリーンをみていて、

胸が詰まるように苦しくなる告発があり

思わず映画から離れて、

考えてしまう事がしばしばあります。


告発された名プロデューサーは

ハーヴェイ・ワインスタイン。


彼の関わった作品が素晴らしいだけに

残念でなりません。

「パルプフィクション」「シカゴ」「キルビル」

「グッドウィルハンティング」「ライオン」

「ゴールドマウンテン」まだまだ沢山あります。


日本でも同様の事件が最近は取り立たされていますが、まだ少数です。

表に出てこない女性(男性もいるかも)が、

この映画を見て、少しでも心の傷が、癒される事を願います。


でも、逆に、忘れようと思って生きてきて、

忘れられる日々を重ねてきた方にとり、

思い出させられてしまう危険性もあるのかと

心配をしています。


被害者の気持ちと、加害者の気持ちの差が

縮まり、加害者の罪の意識が、被害者と同等になる社会になれば良いと思っています。


これは、いじめの問題にも言える事ですが、

受けた心と肉体の傷は決して忘れないし、

加害者を許す事は無いです。

早く、成熟した社会になる事を願います。