アート★メトロポリタン美術館展 | ジミニークリケットの散歩道

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好きに楽しく暮らすシニア女性です。
ミニマリストに憧れつつ、惹かれる物、魅力的な場所も多く、シニア世代になっても、落ち着けずに あっちへふらふら、こっちへフラフラ。人生って面白すぎます。

メトロポリタン美術館展に行き、

絵画を観てきました。


ニューヨークのメトロポリタン美術館には

15年くらい前に行きましたが、

私の浅い美術知識から、

「ふーん これが有名な○○ね」

「よくこんなに細かく書けるね〜」

「綺麗」「素晴らしい」「訳わからん」

って、見たり、スルーしたり。

そんな鑑賞の方法でしたが、

今回は 目から鱗が落ちたように楽しめました。


12:00予約で並んでから入場。

正面にドーンとメトロポリタン美術館。

実際よりも美しいく高貴な美術館に見えます。

あれ?こんなんだったっけ?って。



チケットの絵に採用されてるのは

「女占い師」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

と言う人が書いた作品です。


下記のチケットの絵を見て下さい。

右の女が占い師。

右から2番目の女はニッパーでアクセサリーをちょん切って盗もうとしてます。

おぼっちゃまは占い師を真剣に聞いてて、

気がついてない様子です。

左の女は財布を盗もうとしてて

左から2番目の女は盗んだ財布を受け取ろうと手を出してるじゃあーりませんか!

グルだね。占い師も周りの女達も。


私もイギリスで詐欺に囲まれた経験があります。

その時は こりゃ変だぞーって気がついて、

ダッシュで走り出して逃げましたが、

この青年は気がつかない。

「あらま!大変!おぼっちゃま。

スリに囲まれて 金品を取られちゃう!」

って、旅行先だったら、助けないとね。


この作品の解説を偶然に、

YouTubeで見たのが発端。

こやぎ先生と言う方の解説を見て 

少し絵画に対するハードルが下がりました。







下記の作品は

「音楽家たち」カラヴァッジョ作

この音楽家のメンズ達の表情。

官能的に見えちゃいます。

白い肌、高揚した頬、半開きの口。


この作品もこやぎ先生の美術チャンネルで

描いたカラヴァッジョの事を知ったら、

画家の波乱に満ちた人生を通して絵を見られました。


油絵を書かない私にとり、技法よりも、

画家がその絵を描いた時の背景や心情を知る事が、私の興味をそそるポイントです。

なんと!このカラバッジョって人の生き方は

とてもワイルドです。

警察に追われながら描き、また逃げる。

野蛮人なのに、絵は繊細。

面白いです。






こちらの作品はヨハネス・フェルメールの

「信仰の寓意」

フェルメールといえば、

映画にもなった「真珠のイヤリング」が

思いつきます。

って言うか、これしか知らんがな。


それが、ほんの少しYouTubeを見たら

あーら。見るべきポイントが沢山あります。


以前は 10秒立ち止まる位の鑑賞でしたが、

確認が多く3分は立ち止まってたね。






これは、モネの睡蓮

睡蓮は200点ほどあるのですが、

こちらの睡蓮はモネの晩年の作品です。

モネ爺ちゃんは白内障で視力が低下してて、

良く見えない中、作品を描いたんだって。

だから こんなにアバウトで曖昧。

でも、若い頃から沢山の睡蓮を描いてきたから

心の中でイメージして濃淡を描けてるのですね。


これは、音声ガイドから知りました。



他にも沢山の興味深い作品があり、

ゆっくりじっくり見ることが出来ました。


中でも、風景画の多くに、

ここ行ったことあるとか、

この町の雰囲気は今も変わらないとか、

旅行好きだからの見方が出来ました。


中でもベネチアを題材にした絵画が数点あり、

今のベネチアと、300年前のベネチア

似てるし、教会や塔は今と同じ。

つまり、○○億円の絵画を描く画家と私は

感動ポイントが同じじゃん。って。笑


メトロポリタン美術館展 楽しかったです。

ニューヨークのメトロポリタン美術館は

現在は改修工事中。

その改修工事中に多くの作品を日本に貸してくれたそうです。

わざわざニューヨークに行かなくて一度に多くの作品を見る事ができてラッキーですね。


5/30までの開催だそうです。

ご興味ある方はお早めにね。