高松伸氏は日本のポストモダンを代表する建築家。
京都大学教授にして高松伸建築設計事務所代表。
島根県の旧仁摩町（現大田市）出身ということで、
私の郷土の大先輩というわけ。
かつて私も建築家を志したことがありましたが、
理数系がめっちゃ苦手なので断念。涙
私が地理・歴史マニアでなく理数マニアだったら、
ひょっとしたら建築家だったかも。爆
現在インテリア業界という建築業界の端っこにいるのも
その頃の名残かもしれませんな。
彼と私の故郷山陰には多数の作品があります。
ガラスや金属を多用した少々奇抜な建物が多いのですが、
年齢とともに作風もだんだんと変わってますね。
高松伸氏の作品は過去にいくつかご紹介しています。
一部アイコン◆◆から過去記事にリンクしていますので、
そちらも是非是非ご覧ください。
七類港フェリーターミナル メテオプラザ/ 島根県松江市 ◆◆
境港フェリーターミナル みなとさかい交流館 / 鳥取県境港市 ◆◆
仁摩サンドミュージアム / 島根県大田市 ◆◆
植田正治写真美術館 / 鳥取県伯耆町 ◆◆
島根県立産業交流会館 くにびきメッセ / 島根県松江市
京都市内でも北山通などを中心に、
彼の手による小規模な商業建築が多数建てられました。
時はバブル絶頂の１９８０年～９０年頃。
当時は無機質で奇抜な外観が、
バブル建築の象徴みたいに言われましたね。
私も入社間もない頃に、
伏見区の某パチンコ店の新築現場で関ったことがあります。
形も奇抜なら、輸入カーテン生地に裏打ちして壁紙に。
なんてめっちゃ無茶な注文でした。
しかもただの原色イエローとグリーンの無地の生地。
なんでもいいやない．．．ｺﾞﾎｺﾞﾎ。
９０年代、バブル崩壊後に大規模建築を手がけるようになってからは、
ずいぶんおとなしい印象になりましたけどね。
JR西大路駅前のワコール本社ビルなんてほんとおとなしい。
しかし山陰にある彼の作品はどれも９０年代以降のものですが、
結構派手にやってくれちゃってます。笑
そんな初期の高松作品を代表するＡＲＫ。
京阪桃山南口駅に隣接する仁科歯科医院です。
そう、NISHINA BUILDINGって歯医者さんなんです。
駅のホームから向かい側すぐのところに見えてますよ。
高松伸氏３５歳の時の初期の作品、
ARK NISHINA BUILDING。
なんじゃこりは？？（くもじぃ風。） 
なんなの～いったい？（くもみ風。）。
金属製のカプセルのような建物上部の造形、
ずらりと並んだシリンダーのような構造。
いちいち無駄にリアルなボルトやナット、換気口。
へぇ、こういう建物を島根県出身の建築家がねぇ？？？
彼を知ることになった作品がまさにこのARKでした。
ＡＲＫとはノアの箱舟。
または十戒の収められた契約の箱、聖櫃。
箱舟というよりも列車っぽいですな。
聖櫃というよりも金属製の電動鉛筆削りみたい。笑
しかしこのメタリックな外観の歯医者さんって．．．
どんな虫歯も銀歯にされそう。爆
建物としてはこのやりすぎ感がたまらなく好きです。
さてさて、京阪電車に乗って再び宇治まで戻り、
平等院でもと思いましたが、生憎雨が降り出しました。
仕方ないので帰ることにしますが、
結婚記念日に手ぶらってのもねぇ。(((゜д゜;))) ｺﾜｲ．．．
平等院の参道で何かお土産でも買うことにしましょうかね。
翌日５月２日は立春から数えて八十八夜、
宇治なのでやっぱりお茶なんかよいでしょう。
手ごろなところでは茶だんごなんかいいですな。
伊藤久右衛門、中村藤吉など人気店はありますが、
人だかりのするそれらの｣店には目もくれず．．．
宇治出身の嫁のイチオシは稲房安兼さん。
私もこちら大好きです。
お茶屋さんの茶だんごじゃなく、老舗和菓子屋さんの茶だんご。
正確には「茶のだんご」。
こちらがいちばん甘さ控えめで、お茶の風味が濃厚です。
串に刺してないのが特徴の茶のだんご、
気になるお値段は３０個入りが４２０円。安！
宇治へ行かれるなら稲房安兼さんが是非おススメです☆
■仁科歯科医院（ARK / NISHINA BUILDING）
京都市伏見区桃山町丹後１０-４
京阪宇治線 桃山南口駅下車 すぐ
■能登椽 稲房安兼
京都府宇治市宇治蓮華１１番地
JR奈良線 宇治駅下車 徒歩１０分
京阪宇治線 宇治駅下車 徒歩１０分
京滋バイパス 宇治東ＩＣから５分（駐車場ありません。）