あの、お察しの通り船も好きなんですが。爆
子どもの頃から車はなくても船はあるという家でしたから...親父は一等航海士ですが車の免許はなし。(今は持ってます。)
堅田を歩いていた時にレアな風景を見かけまして...ドック入りする外輪船ミシガンです。
ミシガンなんて琵琶湖を航行しているか、大津港あたりに係留されているかぐらいしか見られませんもん。
こちらは堅田港に隣接する杢兵衛造船所。
琵琶湖を航行する大型船は主に次のようなものがあります。
「うみのこ」以外は京阪電鉄グループの琵琶湖汽船所有のものです。
これ以外に彦根や長浜を母港とする西武鉄道グループの近江マリン所有のものもあります。
■ミシガン(杢兵衛造船所建造):939.6t・全長59.0m・旅客定員787名
琵琶湖周遊:外輪船で滋賀県で姉妹県州のアメリカミシガン州が命名の由来。
■ビアンカ(日立造船神奈川工場建造・杢兵衛造船所組立):1216.0t・全長66.0m
琵琶湖周遊:琵琶湖最大の船。ビアンカはイタリア語で「白」の意味。
■リオグランデ(杢兵衛造船所建造):94.0t・全長27.7m・旅客定員200名
竹生島クルーズ:滋賀県の姉妹県州、ブラジルリオグランデ・ド・スル州が命名の由来。
■べんてん(杢兵衛造船所建造):79.0t・全長25.0m・旅客定員180名
竹生島クルーズ:日本三大弁天「竹生島弁才天」が命名の由来。
■megumi(杢兵衛造船所建造):110.0t・35.7m・旅客定員200名。
琵琶湖周遊:トリマラン(三胴)構造。シップ・オブ・ザ・イヤー2008(小型客船部門)受賞。
■うみのこ(日立造船神奈川工場建造・杢兵衛造船所組立):928.0t・全長65m・旅客定員240名(ただし児童で。笑)
日本初の学習船で、滋賀県内の小学5年生を対象にフローティングスクールを実施。うみのこ=湖の子。
ここに挙げた全ての船が杢兵衛造船所で建造されています。
「ビアンカ」と「うみのこ」は日立造船神奈川工場でユニットごとに建造された後、陸送してここで組み立てられました。
春日三球・照代みたいに、琵琶湖の船ってどうやって浮かべたんでしょうね!それを考えると夜も寝られませんねっ!!
昭和なネタですが、実は琵琶湖で船は造られてたんですな。笑
しかし、あんなでかい船がこの小さな造船所でねぇ。
さてさて、堅田は中世の頃には京都の下鴨神社の庇護を受け、堅田衆による自治都市となっていました。
琵琶湖最狭部にあたる堅田は湖上交通の要衝、行き来する船から関銭を徴収を認められ莫大な富を得ていました。
そんな堅田の町、堅田衆=湖族の郷と呼ばれています。
特に堅田漁港周辺の浜通りには古くからの町並みが今も残っています。
「港湯」さんの油性マーカーで書いたような街灯の文字も味がありすぎです。
その堅田漁港ですが、意外にも立派な漁港でびっくりしました。
ちょっとした船溜り程度かと思っておりましたが、漁協のビルや、倉庫、係留されている船は50隻ちかく。
ある意味、私の実家のある片江漁港よりも立派かも。笑
ちょうど水揚げされたシジミの選別の真っ最中でした。
こちらは堅田浜通りの北のはずれにある出島灯台(でけじまとうだい)。
あの...灯台も好きなんですが。笑
いつも見てるのとはずいぶん雰囲気が違いますな。
なんかこう、石造りの白亜の塔とか...とにかく白いというイメージがあるのが灯台。
しかし...えと..日曜大工で作ったみたい...失礼、味わいのある形ですな。笑
明治時代の海難...いや湖難事故で客船が沈没したのを契機に造られた130年前からある灯台だそうです。
一時は朽ち果てるままに放置されていたそうですが、近年修復されて、大津市の有形民俗文化財に指定されています。
■杢兵衛造船所 / 堅田漁港
道の駅「びわ湖大橋米プラザ」から徒歩15分
湖西線 堅田駅下車 徒歩30分
湖西線 堅田駅下車 江若バス10分 浮御堂前下車 徒歩10分