さて、お昼です。せっかくの下関ですが時期的にふぐというのもなんですな。
しかも、過去2回の下関の旅でもふぐ食べてます。(→回のふぐ→★★
正確には下関でなく門司ですが。)
Kさんのおすすめで、下関の市街地との中間辺りにある川棚温泉にむかいました。
川棚温泉は約800年の歴史を持つという由緒ある温泉。
戦国大名の毛利氏や歴代の長州藩主も湯治場として利用していたという下関の奥座敷。
近くには響灘がありますが、少し山間部に入ったひなびた感じの温泉町です。
お昼にいただいたのはこちらの名物瓦そば。
西南戦争の折に熊本城を囲む薩摩藩の軍勢が、瓦で肉や野草を焼いて食べたという逸話をヒントに生み出され
たといいます。下関の隠れた名物ですな。その考案者の高瀬氏の創業による「元祖瓦そば たかせ」さんです。
敷地内に本館、別館、新館とありますがお昼時とあってどこも満席。一番大きな新館で待つことにしました。
15分ほど待って2階の広間に通されました。高台にあって温泉街が一望にできます。
さっそく名物瓦そばを二人前注文、しばらく待ってもうもうと湯気のたつ瓦そばが運ばれてきました。
当たり前ですが本物の瓦に載っています。笑
二人前が1枚の瓦に、載っているのは茶蕎麦、その上にたっぷりの細ネギ、甘辛く炊いた細切れ牛肉。
海苔のスライスしたレモンが載っていて、その上に紅葉おろし...山盛りの錦糸卵。
こ、これは....はじめて見る食べものです!爆
では、Kさんが食べるのを見よう見まねで....
まず蕎麦つゆはポットのあらかじめ入れてありますので、適当に器に入れます。
紅葉おろしと海苔を入れてスライスしたレモンを浮かべます....な、なんか不思議な光景だ!
そこにお蕎麦を入れていただきます。
蕎麦つゆがあったかいのと、思いのほか細切れの牛肉が濃い目の味なので茶蕎麦の香りがしません。笑
まぁ、お茶の香りを楽しむお料理の仕方ではないのでしょうね。
お蕎麦が下になった部分は熱々に焼けた瓦のせいでパリパリになっていて、これがなんとも美味い!
瓦は長時間火にかけられている上に、焼き物なので冷めにくいのでこんなお料理が可能なようです。
瓦そばはきっとこのパリパリ感が人気の秘密なんでしょうね。
あっというまに2人前がなくなってしまいましたが、ちと物足りません。
うなぎまぶし(要するにひつまぶし)も名物のようで、こちらも一緒にいただけばよかった....
でも、ごちそうになっている身ですからね。少しは遠慮しとこ。
2人でいくなら瓦そば2人前とうなぎまぶし1人前ぐらいだと満腹ではないでしょうか。
門司港レトロ地区にもお店があるようですが、やっぱり川棚温泉でいただきたいですな。
今回は入れませんでしたが、古民家風の本館でいただいてみたいです。
ごちそうさまでした~。 では次は下関市街へ。
■元祖瓦そば たかせ
山口県下関市豊浦町川棚5437
JR山陰本線 川棚温泉駅下車 車で5分
中国自動車道 小月ICから20分
中国自動車道 下関ICから30分