海のある奈良・小浜の紅葉@国宝 明通寺 |   + Mother Lake +

  + Mother Lake +

著作権は放棄していません。写真の無断引用はおやめください。

里帰りのお話は小休止。

福井県小浜の紅葉をご紹介します。はよせな紅葉が終わっちまいますからね。
この日はめずらしく1人ドライブです。(あとに他の目的もありまして。)



海のある奈良とよばれる福井県小浜、平安時代から鎌倉時代にかけての寺院建築が数多く残り、
古都奈良に春を告げる「お水取り」の水を送る「お水送り」の地として知られています。

しかし最近はこれ↓

若狭地方が始めて舞台となったNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」一色です。
町中のあちこちに貼られたポスター、ここ明通寺にまで貼られていました。





宮崎の観光地という観光地に東国原知事のポスターが貼ってあったのと似た状況ですな。

さて、国宝明通寺。市街地から車で15分ほどの山の中にあって、三重塔と本堂が国宝に指定されています。
福井県にある国宝建造物はこの二棟だけ、鎌倉時代初期の建造といわれます。

国宝三重塔。しかし最近こんな写真多いっすね。
ここ1ヶ月ほどの間に法隆寺・醍醐寺・そしてここ明通寺と塔ばっかり、別に塔フェチではありませぬ。



緑の中に静かにたたずむ国宝三重塔、まさに日本の美ですな。
やはり法隆寺や醍醐寺の五重塔とくらべるとこじんまりしています。




そしてもう1棟の国宝建造物である本堂。

苔むした桧皮葺と緩やかな勾配の屋根が印象的です。
中は自由に拝観でき、多くの重要文化財に指定された仏像を、ご住職の解説付で間近に拝見することが
できます。






本尊は木造薬師如来坐像ですが.....普通、薬師如来の脇侍は日光・月光菩薩ですがここは違います。
右側には木造降三世明王立像。

必見なのがご本尊向かって左「木造深沙大将立像」。

腹部には幼女の首を、頭には髑髏、左手には蛇という異形の仏像。
実は深沙大将もともとはインドの神様で西遊記の沙悟浄のモデルといわれています。
(仏様は撮影禁止。小浜市のサイトからお借りしました。)



仏像としては非常にめずらしく、京都舞鶴の金剛院と岐阜県揖斐川町の横蔵寺、そしてここ明通寺の計三
体だけが重要文化財指定です。

さて、紅葉ですが、この写真は11月の中旬ごろです。
上の写真をご覧の通りまだまだ緑色の方が多いですね。でも今週あたりは見ごろではないでしょうか。

しかし中にはこんな鮮やかな楓の木もありましたよ。





せっかく小浜まで来たのだから海辺の紅葉も見に行ってみました。
めざすは小浜市の市街地の東側の内外海半島。

かつて有料道路だったエンゼルラインで久須夜ヶ岳山頂まで駆け上がります。標高600mあまりの山頂からは
遠く敦賀半島やその更に後方の越前岬まで一望できます。

赤く色づいた山々と日本海の群青色、青い空に白い雲のコントラストはまさに絶景。





こちらの紅葉も標高が高いわりにはまだ少し早め。
でも今週末ごろにはきれいに色づいていると思いますよ。遠方の山々も赤く染まっていることでしょう。

小浜の市街地中心部から久須夜ヶ岳山頂までは車でわずか30分弱です。



■国宝 明通寺

福井県小浜市門前5-22(JR小浜駅から車で15分)


■エンゼルライン

福井県小浜市甲ヶ崎23-28(19:00~翌7:00までは閉鎖)

国道162号を小浜市中心部から東へ阿納尻三叉路を左折西小川方面へ。





ブログランキング・にほんブログ村へ