新しくopenしたお店だけど、古い町家を使った立ち呑みのお店、でも場所柄ターゲット
は若い人かな。ちょっと前から気になってました。ま、町家と烏丸通あたりの組み合わ
せはは今京都では最強っすね。
つい先週までは山鉾が立ち並んでた室町通の錦あたり、祇園祭の喧騒がうそのよう
にいつもの町並みに戻っています。
そんな一角にありましたありました。わざわざ「立ち呑みです。」と断ってあります。笑
京都の巷に氾濫しているおしゃれな町家を想像してはいけません。
土間にビールケースが積み上げてあって板が載せてあるだけのテーブルや裸電球
の照明、この場末感たっぷりな雰囲気が最近のおしゃれなんですな。
（こんな言い方するとボクもいい歳なんやなぁと思ってしまう。笑）でもよくよく見てみる
とほんまに面白い建物ですよ。
狭いお店の中は立錐の余地もないぐらい混みあっていて、当然のことながら合席で
す。ちょこっとだけあいたスペースに半ば無理やり滑り込んで早速注文.........ってお料
理置くとこないやん。
でも、わいわいがやがや雑然としたところででかい声張り上げてしゃべるのはかなり
ストレス解消になりますな。妻も面白がってた。
注文したのは瓶ビールにこちらの錦セット。このお店の雰囲気にはやっぱり生よりも
瓶ビールですな♪さて錦セットの中身は.................
.これです。うわわ－なんと予想外！では、地味なとこから......
「穴子ときゅうりの酢の物」
刻んだ穴子に薄切りのきゅうりが入った酢の物。穴子はほとんど皮だけみたいだけ
ど、変に身がついてるよりこっちの方が味わい深いかも......きゅうりの歯ごたえとくにゅ
くにゅした穴子がなんや不思議な感じ。
「マグロのお造り」
このマグロがいいです。特に中トロ、そこらへんのおしゃれなだけのダイニングや居酒
屋で出てくるのよりもよっぽどすばらしい。
赤身とちょっと筋張ってはいるけど大トロに近いところの三種、う－んなかなかやる
な。（もう心の中ではリピート決定♪）
「雲丹といくらの巻き寿司」
かっぱ巻きに雲丹といくらがのっけてある..........というよりもどばっとかけてあるといった
ほうがいいみたい。かっぱ巻きはすでに見えないっす。いちおう雲丹といくらそれぞれ
2個ずつあるんだけどね。
量が多いだけじゃないですよ、質も鮮度もなかなかいい。雲丹の明礬のにおいもほと
んどなくていい感じ。
驚くべきはこの錦セットのお値段............1980円！
ある意味尊敬に値するこのコストパフォーマンス、室町錦という立地を考えても驚き
です。立ち呑みという業態の勝利ですかね。スタッフは大変そうだけど。（ちなみにス
タッフは全員私服、お客と区別がつかないっす。でもボクは気に入りました。）
というわけでこのお店オススメです。流行ってもこのままの感じで続けて欲しいな。
「清水家」
京都市中京区錦小路烏丸西入る占出山町314-2
open.16:30～24:00 tel.075-212-1271 日曜休