信頼関係構築の為には、拉致をはじめとする人権侵害問題解決こそ大切。

 

光明星節記念・日朝友好新春の集い

“正面突破戦を友好強化で支持”

「光明星節記念・日朝友好新春の集い」が12日、都内で行われた。

集いには、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会の日森文尋議長をはじめとする各界の日本人士、関東地方の在日朝鮮人ら100余人が参加した。

都内で開かれた「光明星節記念・日朝友好新春の集い」

また、総聯中央の南昇祐副議長、徐忠彦・国際統一局長が来ひんとして参加した。

主催者を代表して、日森文尋議長があいさつした。

日森議長は、12月末の朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会で金正恩委員長が示した正面突破戦の課題は経済だとしながら、「国を豊かにするため人民が一心同体となって制裁に正面から抵抗していく覚悟が示された。われわれは日本において日朝友好をいっそう強めることで、朝鮮の正面突破戦を支持しよう」と述べた。また日朝関係については「安倍政権は拉致問題を前提にした対話を求めるのではなく、過去の植民地支配責任と正面から向き合うことから始めなければ国交正常化は夢のまた夢」だと苦言を呈した。

続いて、南昇祐副議長があいさつした。

副議長は、昨年、日本から特色ある多くの代表団が訪朝したことに触れ、新しい友好の輪が広がっていることを嬉しく思うと述べた。

副議長は、今日の朝米対決構図について「経済制裁で朝鮮を崩壊させようとする米国を中心とした反朝鮮勢力と、自力更生で自力富強・自力繁栄の道を切り開く朝鮮人民との闘い」だとしたうえで、この闘いは「忍耐」の受け身の闘いではなく敵対勢力の制裁と圧殺策動を打ち砕き、国の自主性と尊厳、国家と人民の利益、社会主義を守り明るい未来を切り開く正面突破の闘いである、朝鮮人民は金正日総書記が築いた強固な土台を受け継ぎこの闘いでも必ず勝利を収めるだろうと説明した。

最後に副議長は、安倍政権下で日朝関係改善がいっそう遠ざかっている現状に言及。「親善の輪を二重三重に広げ、朝鮮敵視政策を包囲し、互いの親善交流と友好的な世論をさらに盛り上げていこう」と呼びかけた。

集いでは朝鮮対外文化連絡協会のメッセージが紹介された。

その後の宴会で参加者らは会食を楽しみながら、朝・日友好運動を力強く繰り広げていくことを確認し合い連帯を深めた。

宴会では、昨年、日本医師会と共に訪朝した参議院協会の宮崎秀樹会長、女優の斉藤とも子さん、元法務大臣で弁護士の平岡秀夫さん、日朝友好促進東京議員連絡会の保坂正仁共同代表(荒川区議)、日朝友好女性ネットワークの坂本洋子代表、福島朝鮮学校を支援する会の住谷圭造会長がそれぞれ発言。友好への思いが述べられた。

宮崎会長は昨年の訪朝経験について「朝鮮の人たちとは腹を割って話し、肩を組んでともに歌った。みなとてもいい人たちだった。日朝間の国交が断絶している中、両国民同士が意思疎通しなければ両国関係は一歩も進まない。人間同士の話し合いで両国関係を発展させよう」と話した。

父親が満州からの引揚者である斉藤さんは「引き揚げの際に朝鮮の人たちが、幼い父の命を救ってくれた。そのお礼を言いたくて訪朝した。その人たちと直接会うことはかなわなかったが、朝鮮の人たちと初めて触れ合い、この国の温かい人たちなら命がけでも人を助けてくれる、理屈ではなくそう感じた」と感動的に語った。

一方、集いに先立ち朝鮮大学校外国語学部の廉文成准教授が「正面突破戦、その内容と背景」と題して講演した。