「のど自慢」の予選会
NHKのど自慢。
日曜のお昼からやってますね。
その「のど自慢」
本当の面白みは前日の「予選会」にあります。
NHKのど自慢の往復はがき(今はネットも応募可)をこれまで何度書いたことか。
それで今までに予選会に参加できたのは15年前の大阪府池田市の大会の1回のみ。なかなか厳しいです。
思いのたけをぶつけた往復はがきをポストに出す時から戦いは始まっています。
おおよそ2000通の応募の中から250組(当時)が、前日の「予選会」に呼ばれます。
「予選会」当日、会場に着くと、、、
こんなバッジが記念に貰えます。
本選に出た人は襟章とかにつけて出ている人もいますね。
そして、
M-1の予選みたいに、エントリーナンバーのシールをもらいます。
これを胸に貼って会場に入ります。
会場は本選と同じ会場で(当たり前か)、もうこの段階で横断幕の応援団とかがいたりします。
トイレでは、コスプレ軍団が着替えています。
面白いです。バナナの被り物をしたり。
「のど自慢」と何かを間違えてるのでは? とも思ったりします。
この当時、15年前は「のど自慢」のファンサイトがあって、そこの掲示板に番号とニックネームを載せて、「68番で出ます」とか書いて交流していたので、会場に着くと何名かすでにネット上で知った人がいました。
やっぱり趣味(のど自慢を趣味というのか?)が一緒なので、打ち解けるのに時間はかかりません。
さて、「予選会が始まります」
事前にディレクターによる前説があります。台本を回したら、拍手の合図です、とか指示があります。
いよいよ、アナウンサーの方が登場すると会場は一気に盛り上がります。
1番目は「あ」の曲の人から。五十音順です。たまに逆の場合もあります。
夏だったのでTUBEの『あー夏休み』を歌う人が3人いました。
人の歌を聞きながらブロック単位で壇上に向かいます。
僕は光GENJIの『ガラスの十代』をローラースケートを履いて歌うので、ローラースケートの準備をします。
(え? のど自慢よね、仮装の人のこと言えない→ローラースケート)
壇上に行くとスタッフの人に何度も「気をつけてくださいね」と言われる。滑らないように。
歌います。
「68番、ガラスの十代」と元気よく。
生演奏による歌唱は僕は初めてです。気持ちいいもんです。
高校時代、全校生徒3200人ほどの前でマイクを握って風紀委員長として朝礼台で堂々と喋れたのに、500人の前で歌ういうのは異様に緊張します。3200人見てきたはずなのに。
ちなみに、3200人もなると、もう黒の塊にしか見えません。
実は、僕、3名ほどの前で歌う方がかえって緊張するんです。
だから、壇上で歌うのは緊張しました。
声がうわずって、いつもの歌い方ができませんでした。
それにローラースケートを履きながら歌うのって難しいんです。
歌い終えると、舞台袖に行って、インタビューがあります。
アナウンサーの方から「ローラースケートはいつもどこで?」など聞かれました。「長居公園で」と答えました。それ以外にも質問に答えて、終了です。
歌い終わると、外のモニタに時間差で映されます。それを見に行くのが楽しみの一つでもあります。映るのに合わせて記念写真を撮ってる人もいます。
250組の、言ってみればカラオケ大会ですから、面白いのです。
本選はテレビで見られますが、「予選会」は会場に来た人の特権です。この「予選会」は誰でも出入り自由だったので、この「予選会」だけを見にわざわざ来る人もいるぐらいです。
生粋ののど自慢ファンですね。
いろんな人がいます。
コスプレ、着物(浴衣も)、沢田研二さんの帽子を飛ばす人、フリップ芸をやる人。ローラースケート(笑)。本物のナース服で聴診器振り回して歌う人。
笑あり、涙、、はないな。
18時前になると、本選に呼ばれる人の番号が発表されます。
ドキドキ(一応ダメってわかっててもドキドキするもんです)しながら待っていると案の定、番号は呼ばれません。
内心、安心もする。全国ネットでこの醜態は晒せない。
「予選会」の内容は、NHKの大阪版で後日深夜2時から4時まで、二日間にわたって放送された。
(上の画像はその時のキャプチャ。音声はとてもとても)
地元の放送なので、知り合いが見ていることもあるみたいで、僕ではないですが、ネット上で「数年ぶりに連絡をとった」など「のど自慢」を通じた縁があるみたいです。
で、もっと言えば、のど自慢の「予選会」の先に楽しみも待ってます。
それは「同窓会」です。本選に出た人の同窓会はよく聞きますが、「予選会」でもあったのです。
大体8名ほどでしょうか。
後日、スナックで集まって、みんなでカラオケ大会をしました。
カラオケボックスを貸し切ってやったこともありました。
全部で3回ほどやったと思います。
15年前の仲間は今でもFacebookなどで交流があります。
「今年も予選会ダメでした」というような、ほぼ年賀状状態になってます。
今は僕は「のど自慢」はほとんど見なくなりましたが、今でも同志たちは毎年せっせ、せっせと応募の動機を考えているみたいです。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
まだまだアメブロを勉強中で、最初の方は文字の装飾頑張ってたんですが、最後、文字だらけになってしまいました笑