第6章「聖霊について」の内容です。

 



聖霊についての理解を深めるために、聖書に基づいて考えてみましょう。聖霊とは神の霊であり、生命の源であるとされています(創2:7)。聖霊は肉眼で見ることができないが、神の力と知恵を通じて宇宙の創造や人間に命を吹き込む働きをしています。

聖霊は神の三位一体の一部であり、私たちの助け主、カウンセラー、慰め主として働き、神の意志を知らせ、真理に導いてくださいます(ヨハネ14:16-18)。また、聖霊はさまざまなしるしや賜物を通じて私たちに現れます。水、火、風、油などの象徴を通じて、私たちの内に神の臨在を示してくださいます(ヨハネ3:5, 使徒2:3-4)。

聖霊の働きは、創造から始まり、歴史を通じて王、預言者、使徒などの神の意志を伝える者たちを通じて行われてきました。イエス・キリストの登場と復活によって初代教会が成立し、聖霊によって不思議としるしをもってその信仰を確かなものとしました(使徒2:1-4)。

 



聖霊を受けることは、私たちに神の力と知恵を与え、信仰を強め、霊的な成長を促進する役割を果たします(ヨハネ14:26-27)。聖霊を受けた者は、霊の実を結び、神の御心に従い、聖霊の導きによって生きることが求められます(ガラテヤ5:22-23)。

聖霊を受けることによって、私たちは霊的な賜物を授かり、それを通じて神の栄光を現実の世界にもたらすことができます。知恵の言葉、癒し、力、予言など、さまざまな賜物が私たちに与えられ、私たちがその恵みを共有し、他の人々を助けることができるようになります(コリントⅠ12:7-10)。

また、聖霊は私たちの信仰生活において不可欠な存在であり、霊的な戦いにおいても重要な役割を果たします。聖霊は私たちを導き、励まし、また時には戒めてくださいます。聖書では、聖霊を拒むことが神に逆らうことであり、神の御心を理解し実行するためには聖霊の導きが必要不可欠であることを示しています(ローマ8:6-11)。

 



聖霊を受けることは、ただ単に個人的な信仰体験にとどまらず、共同体としてのキリスト教徒の生活にも深く関わってきます。初代教会の時代から現代に至るまで、聖霊の臨在は教会の成長と力強さの源であり続けています。聖霊に満たされた信徒たちは、愛、喜び、平和、寛容、慈悲、善意、忠実、柔和、節制の霊的な実を結ぶことができ、他者に影響を与え、神の国の拡大に寄与します(ガラテヤ5:22-23)。

さらに、聖霊は私たちに悔い改めと洗礼を通じて与えられ、私たちが神の子としての新しい生活を歩むための力を与えてくださいます(使徒2:38)。聖霊の導きに従い、信仰の道を歩むことで、私たちは神の栄光を反映し、他の人々に神の愛を伝える使命を果たすことができます。

最後に、私たちは聖霊を受けることによって、キリストの証人として活動し、神の国の建設に尽力することが求められます(使徒1:8)。聖霊は私たちに力を与え、勇気を与え、知恵を与えてくださる存在であり、私たちが神の御心を実現するためには不可欠な存在です。

 



したがって、聖霊を受けることは私たちの信仰生活において極めて重要であり、神の恵みと力を実感し、神の栄光を顕彰するための手段となります。聖霊の働きと賜物を通じて、私たちは神の愛と真理を世界に伝える使命を果たし、神の国の拡大に寄与することができるのです。



このように、聖霊についての理解を深め、その働きと賜物を通じて私たちの信仰生活がいかに豊かになるかを考えることが大切です。

 

 

 

 

 

【天国まで案内するキリスト教の信仰のアシスタント】著者 鄭成涌 「聖霊について」

 
 
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この本は現在販売されておらず、入手が困難ですが、非常に優れた内容を持っています。約200ページ、32章から成り立ち、「キリスト教とは何か?」について学ぶ人たちにとっての「教科書」または「参考書」として役立つ一冊です。

本書は、物語調ではなく、聖霊や救いといったキリスト教の重要な概念について詳細に解説しています。文体は硬く、内容はレベルが高いため、キリスト教をまったく知らない人には難しく感じられるかもしれません。しかし、クリスチャンとして信仰を持ち、聖書の学びを始めてしばらく経った人々には非常に適した内容です。

 

著者は韓国人の牧師であり、韓国人の翻訳家によって読みやすい日本語に翻訳されています。この本は、日本にいる韓国人で日本語を勉強したいクリスチャンにとって、最適な内容だと言えるでしょう。そのため、韓国の歴史や文化をベースに書かれており、日本人の私たちには違和感を感じる部分があるかもしれませんが、これはほんの数ページに過ぎません。

また、本書は聖書に基づいていますが、LGBTQ+に否定的な見解や、家族は両親と子供が揃っていることが信仰の基本といった内容も含まれています。現在、多くのシングルマザーやシングルファーザーがいる社会では、あまりにも明確に否定する表現は避けたほうが良いでしょう。本書が日本のノンクリスチャンをクリスチャンへ導くことを目的としているのであれば、特に配慮が必要です。

 

そこで、この本を日本人向けに文章を再編集することが求められています。近々、著者が来日し、編集の打ち合わせを行う予定です。クリスチャンである私がこの仕事に関われることは、主からの祝福だと信じています。

この本は、初めに韓国語で発行され、多くの韓国人がこの本を読んでクリスチャンになったと聞いています。さらに、韓国の神学校では教材として使用されています。韓国は世界中で最も多くの聖書研究関連の書籍を出版している国であるとも言われています。

 
 
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