手羽先鼎談!? 大島真寿美さん&初野晴さん インタビューin名古屋 <第一回> | エンタメ探検隊!

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2013年1月某日。名古屋駅前にある「世界の山ちゃん」に大島真寿美さん、初野晴さん、私(福田和代)の三名が集結! 美味しい手羽先をぱくぱくと頂きながら、2012年の新刊や、今年出る新刊について、お話を伺ってきました!

大島さんと初野さんが、この日集合することになったきっかけは、これ! 「いなばのタイカレー」缶詰!(笑)初野さんのお勧めだそうです♪
(余談ですが、バンコクで食べたカレーの味を思い出しました。美味しかったです。あっ、これは「世界の山ちゃん」とは関係ないですよ(念のため))

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2012年の新刊について

福田和代(以下、福田)「さっそく色々お伺いするんですが、大島さん、去年は文庫化の点数がすごかったんですよね。『ピエタ』(ポプラ社)が2011年で、もうそんなに経つんだなあと思ったんですけど。2012年は、単行本の新刊が『ゼラニウムの庭』(ポプラ社)、アンソロジーが『君と過ごす季節 春から夏へ 12の暦物語』(ポプラ文庫)、文庫化が『戦友の恋』(角川文庫)、『三人姉妹』(新潮文庫)、『ふじこさん』(講談社文庫)『空はきんいろ』(ポプラ文庫ピュアフル)と4冊。文庫化ラッシュでしたね。ちなみに、去年の10月頃には大量にKindle化もされていました」

大島真寿美さん(以下、大島)「たまたま文庫化の時期が重なったんですよね。アンソロジーは、何年も前に書いたものが、ちょうど昨年に本になったんですけどね」
初野晴さん(以下、初野)「文庫用の直しもそれだけあれば、結構時間がかかるでしょう」
大島「文庫での直しはほとんどしないけど、ゲラを見るだけでも、時間かかるよね」
福田「そして、初野さん。2012年の新刊は、単行本の新刊が二冊で、ハルチカシリーズの『千年ジュリエット』(角川書店)と、ノンシリーズの『カマラとアマラの丘』(講談社)。文庫化はハルチカシリーズの『空想オルガン』(角川文庫)ですね」
初野「そうなんです。できれば新刊をもっとコンスタントに出したいんだけどね」
福田「いつから専業になられたんですか」
初野「2012年の四月から。技術系営業職との二足のわらじはこれ以上、無理かなと思った。中堅社員になって会社を辞めるのは苦労します」
福田「ということは、今年からどんどん新作が出るんじゃないですか」
初野「少なくとも毎年一冊以上は新刊が出せるようにしたい」
大島「初野さん、去年すごくしんどそうだったの。会社員時代は、あれほど飲み会に現れた初野さんが、会社を辞めたとたんに現れなくなって。私は行ってなかったんだけど、人から聞くところによると、ブックマーク名古屋のトークショーに出た時、すごく顔色が悪くなってたって」
初野「専業とは関係ない部分でいろいろと大変なことがあった(笑)。トークショーは僕の他に、太田忠司さん、黒田研二さん、水生大海さん、飛び入りで乾くるみさんが参加されていて、司会は書評家の大矢博子さんです。ご当地ミステリに焦点をあてたやつでね」
福田「それ、水生さんに『見に来ない?』って誘われたんですけど、取材が入っていて行けなかったんです」
初野「トークショーで太田忠司さんが印象深いアドバイスをしてくださった。小説って明確な地名をつけて書かないと、読者に舞台は東京だと思われてしまうって。地名の固有名詞をぼかすことに意外なデメリットがあることを知った。あれは参考になった」

そしてここで、手羽先の食べ方を福田に伝授する初野さんと大島さん。山ちゃんの箸袋には、手羽先の食べ方が漫画で描かれているのです!
インタビューはまだまだ始まったばかりです(つづく)


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