前回「いよいよ!」としながら、結局タイムリーなアップができず終い(泣)

 11/1から11/3の間で行ってきました『スペシャルオリンピックス日本・第6回夏季ナショナルゲーム・福岡』。

 随時は無理でしたが、「振り返り」として、あの感動をしっかりと振り返っておきたいと思います。


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 11/1、朝8時30分の京都駅。アスリート26名、コーチ14名の京都選手団集合です。


 アスリートたちの目・表情は様々です。

 待ちきれなくてワクワクの目、不安で不安で仕方のない表情。

 知的障害と一口に言っても、その病状や症状は千差万別ですから、同じイベントでも受け止めや望む気持ちも千差万別です。


 私がもう1人のコーチとともに、今回受け持った卓球の京都代表アスリートは2人。19歳と51歳。

 2人も中程度?の自閉症で、卓球のスキル以前に、人とのコミュニケーションが超~~苦手な子たち。(私より年上もいますが、敢えて“子たち”と表現します)


 私自身、初めてのナショナルゲームで、しかも普段サッカーコーチをしている関係から、この子たちとは殆ど顔を合わせたことがありません。

 だけど、もう1人のコーチが副団長的に全体を面倒見ることもされてるので、大会期間中は私がこの子たちの「1番頼れる存在」でい続けなといけない。

 頼れるといっても、優しく接するだけでは意味がなく、この子達、そしてアスリート全員もそうですが、「電車移動など、一般社会の中では正しい集団行動がとれるように」「一般の方から迷惑集団と思われては意味がない」ということで、正しく時には厳しい指導もしなければいけません。


 なので・・・私が一番「不安」な気持ちでいたかもしれません。(;_;)



 開会式は、博多の「マリンメッセ福岡」で開催されました。






 当日は雨天ということもあり、とにかく「蒸し暑い!」

 用意した選手団ユニフォームは「厚手」のウィンドブレーカーだったので、これまた「私には」暑い暑い! 開会式前に既にバテバテでした(笑)


 会場では、各選手団に1人、専門のボランティアのお兄さんお姉さんがついてくれて、親切に色々案内・手助けをしてくれて、心が和みました。



 開始前には「ヘルシーアスリートプログラム」が行われます。まぁ、健康診断のようなもの。

 アスリートに「自分の体調や健康」に意識を持ってもらうために行います。

 (事前には、医師のメディカルチェック受診票の提出も義務付けられます)


 そして、いよいよ開会式! 






 みんな元気よく行進してましたが、会場内の雰囲気に少し圧倒されたかな?(^^

 行進はみんな、メイン演壇の前を通り、有森裕子理事長やご来賓の方々に元気よく手を振ってから選手団席へ。

 京都のプラカードを持ってくれた高校生の女の子、ちょっと緊張気味だったかな? 本当にありがとうね!





 ここからの、大会「儀式」は、選手には退屈極まりない・・・ま、大人でもそうですけどね(笑)

 寝ちゃった子もいたりして(笑) ま、これは仕方ない・・・ということで。


 私たち大人は、有森理事長のアスリートを背負う責任感と未来への確信、アスリートへの愛情に満ちた挨拶をいただきました。


 高円宮妃 久子殿下は、相変わらずスポーツに対して暖かく、アスリートたちにこれ以上ないお優しいまなざしとお言葉を頂戴し・・・


 ご来賓のキャロライン・ケネディ駐日大使(スペシャルオリンピックス創設者、ユニス・ケネディ・シュライバーの姪、ケネディ大統領の娘さんですね)からは、社会の中で「自信をもっていいのよ!」とアスリートに勇気をいただけるご挨拶をいただき・・・


 スペシャルオリンピックス国際本部長のティモシー・シュライバー(創設者・ユニスの息子さん)さんからは、「これから社会が“包み込む社会”へ変わっていくのならば、君たちはその先駆けであり勝利者なんだよ!」と“熱い思い”をいただきました。

 
 ・・・・っていうか・・・

 一晩に2人もケネディ一族を見ることになるとは思いませんでしたが、まぁお二人から漂う「気品」オーラは半端やなかったですねf(^^


 そして聖火!

 ざんねんながら「屋内」なので、消防法の関係かな? ちっちゃいちっちゃい聖火でしたけど、ランナーの伴奏には、水泳の柴田亜衣さんや、サッカーの北沢豪さんも協力いただいて、アスリートと三井 嬉子会長(2代目理事長)とともに聖火点火!

 ちっちゃくても・・・やっぱり気が引き締まりますね♪



 アスリートにとって退屈な時間が終わると・・・イッツ ショータイム!


 高校No.1、「和」のテイストを基本にした圧巻のパフォーマンスを魅せてくれた「若葉高校ダンス部」のみんな、感動しました。本当にありがとう♪

 そして、これまた高校No.1! 入場行進からショータイムまで素晴らしい演奏をしてくれた「精華女子高吹奏楽部」のみんな、本当に本当に素晴らしい演奏でした。協力に心から感謝します。ありがとう♪

 締めは・・・

 これまでの大会では「サプライズ」登場らしかった(前回大会は松浦亜弥さんだったとか)のですが、今回はもう誰かは分かってる・・・

 公式応援歌「HOPE & DREAMS」を引っさげて、『MISIA』さんのライブ。

 なんと3曲も歌っていただけました♪

↓これは別のライブ映像ですけど・・・f(^^




 もう、会場中で踊りだすアスリートが続出!!!

 止められるわけもなく、みんなノリノリ。

 私も思わず・・・・でしたけど、そこはある程度「自重」で(笑)


 普通のライブ会場ならば、「怪訝な目」や「迷惑な目」、最悪「白い目」で見られるかもしれないあの子たちが・・・思う存分楽しみ、はじけられる姿を見られただけで・・・

 それだけで開会式は大成功だったかもしれません。

 ご自身でも、障害者馬術の支援をされているMISIAさん、感動と勇気を本当にありがとうございました。


 また、開会式の司会をしていただいた、スペシャルオリンピックス日本ドリームサポーターの「森理世」さん、さすがミスユニバース! 素敵な司会をありがとうございました♪

↓森さんのブログ
http://ameblo.jp/mori-riyo/

 
 終わって気が付いたのですけど、久子殿下もケネディ大使も、メッチャお忙しい身のはずなのに、最後までご覧いただいていました・・・感謝です。

 それに、気が付けば・・・久子殿下の横に、知らないうちに「中田英寿(通称ヒデ)」さんも来ていただいてて・・・感謝感謝です!



 これまで、日本のスペシャルオリンピックスは、知的障害の子を持つ親御さんのご努力・苦労・ボランティア精神で支えられてきました。

 もちろん、マザー・テレサのような、日本の創設者「細川佳代子」現名誉会長の存在なくしては語れないのですが、実際の現場の活動はといえば・・・社会の認知度の低さ、それに伴うボランティアの不足不足不足・・・と闘ってきた歴史でもあります。


 私自身は、知的障害の子を持つ親ではありませんけど、こうやって「関わり」を持たせてもらって、助ける以上に「勇気と感動」で自分自身を助けられて・・・

 こうやってナショナルゲームにまで来させていただいて・・・


 「この3日間、何が何でもこの子たちの笑顔を守り通す」

 「そして、大会以降、スペシャルオリンピックスが日本で・・・私たち健常の人間によって支えていける」ような足がかり・・・ボランティアの方との交流をやりきっていこうと・・・



 心が震えて、引き締まる開会式となりました。


 
 開会式が終わると、選手団は各競技別に各選手村へ・・・


 他の競技はたいがい福岡市内や近辺でしたが、私たち卓球はバスで1時間半かけて北九州市へ逆戻り・・・

 もう私も、アスリートもクタクタぷ~・・・(笑)


 「北九州市立 玄海青年の家」でお世話になることに♪

 なんか・・・懐かしい・・・私が子供のころ林間学校で行ったような・・・そんな感じの宿舎でしたね。


 着いてスグに晩御飯、「幕の内弁当」。で、スグお風呂。

 大浴場で「赤と青」色の蛇口をひねったの何年ぶりでしょうか?

 
 2段ベッドの20人部屋で、東京・茨城の方々と同室。

 他地区のアスリートのみんなはまだまだハシャギたそうでしたけど、京都の2人は「ジッ・・・」で交流どころではありません。

 翌日へ向けてのコーチミーティングが終わったのが10時半。

 
 「さ! 寝るで!」


 3日間の「禁酒」生活のスタート・・・

 私らが飲めないから強引にアスリートも眠りにつかす・・・訳じゃないですよ!(笑)
 


 
 今日のところはこれまで♪

 お付き合いいただきありがとうございました。



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