中国人船長の逮捕、そして釈放…

この事件を機に、にわかに「ナショナリズム」を煽るような言葉が、私たちの周りに現れてきてますね。

煽られてはいけない…というか、しっかり考え、自分の「考え方」をまとめておかないといけないな、と思います。

まず、「尖閣諸島問題」を私たち一人ひとりが正しく“情報を得て”その情報を“自分なりに咀嚼”しないと…

その上で、ナショナリズムについて考えないと…

正しい情報を、一人ひとりが自分で取得し、自分で考え、「日本という国はこうあるべき」という考えがまとまっていない…それが、そのまま政府の「弱腰外交」とも呼ばれる姿に現れてるんだと思います。

世界に稀な「軍隊を持たない国日本」。

世界に稀な(というか唯一の?)「戦争放棄を憲法に明記する国日本」。

世界で唯一の「被爆国日本」。

そういう国が、他の国…つまり、軍隊を持ち、戦争を肯定し、被爆経験のない国と“全く同じ”国家主権やナショナリズムを持とうとするところに無理があるような気もします。

日本独自の…しっかり「芯」のある外交というものが必ずあるはずです。

例えナメられようと、他の国から見れば主権放棄に映ろうと、領土問題で譲歩しようと、戦争回避を最優先にする。というのもその一つかもしれません。

大事なのは、私たち自身が考え抜いた「日本外交の姿」をしっかり持っていることだと思います。

今回の「釈放」という結末を、単に「中国の圧力に屈した」として、政府批判だけに終わらせることは、結果的に私たち自身のためにならないんじゃないか?という気がします。

考えたいですね。