舞台「時空警察SIG‐RAIDERシグレイダー」全公演終了しました。

お忙しいところ、また豪雪の中、お越し頂いた方々、ありがとうございました!

MAGESスタッフ並びに舞台制作スタッフ、関係者の皆様、そして毎公演全力で役に挑んだ出演者の皆様、お疲れ様でした!

 

公演が終わったところで、忘れないうちに(また次回の設定等作る時に参考にするので)、今回のキャラクター設定の補足説明など書いておきます。

ご興味のある方はお読みください。

公式設定はパンフレットや、HPに記するものに帰します。

 

ハルカ・カナタ (叶多 悠)

これまでの「時空警察」シリーズ主人公の中でも、いちばん主人公っぽい、僕(ら)の憧れの人。

誰もが青春時代を共にした思い出があり、背中を押してもらった事がある、いつも空の遥か彼方にいてみんなを見守ってくれる存在。

そのイメージの根源は「時空警察ヴェッカー1983」に登場させた工藤かをる(実在した人)でありますが、台詞にもある通り「夢を叶えられずに死んでいった少女たちの魂がカタチになったもの。希望そのもの」です。

ある意味完全無欠のスーパーヒーローガールなのですが、スーパーヒーローは誰もが憧れる存在としてあるだけでいいんです!

不完全で未完成(が魅力だった)原望奈美、潔癖な岡本夏美を経て、岩田華怜をして完全無欠になった(演じている時といないときのギャップはすごいけど、それが魅力)。

 

トワ・クロエ (黒江永遠)

片や、悩めるヒーロー・トワ。理不尽に亡くしたものを取り戻そうと、世の不条理に訴えようとする、たぶん観客がいちばん感情移入しやすい存在。故に当初男性キャストでいく事も考えたが、「彼女」のアイディンテティは「ただの女」である事。反体制に回り、「歴史を変えたい!」と吠える彼女だが、男装をして亡くした大切なもの(兄)になり替わろうとしている時点で、彼女はもうそれらを亡くした過去を「乗り越えて」いる。

アイドルグループの中で当初イケメンキャラとして売り出していたカオリ。近年女性らしくなり、女の子売りをしていたところ、また男として生きる事を強いてしまった。とってもかわいい子である。

 

クオン・キーツ(久遠 キーツ)

時間移動テーマと共に繰り返し扱ってきた人造人間。「姿カタチは女性ですが子孫を残す能力はありませんし、男でも女でもありません」という台詞があったのだが、無くした。女性は歴史(子孫)を護り、紡いでいく能力が本能としてある、故に時空刑事は女性が多い。…などという屁理屈も考えていたが、トワと同じく、男女を超越したヒーローなのだ、彼女も。

ひたすら演技が出来る人を!(できれば立ち回りも出来る人を!)存在感のある人を!…と探して捜して高橋紗妃にたどり着いた。いちばん小っちゃくて細いのにすごい存在感だった。

 

…という感じでこの物語はこの3人スーパーヒーローガール(ヒーローの国アメリカでは「スーパーヒロイン」等と呼ばず、こう呼ぶ)たちの物語である(今更!)

 

3人のスーパーヒーローを文字通りカタチ作るために、あらゆる伏線を張り巡らせてある。

いわゆる縦糸と横糸というやつ。

見せ場の連続で、シリーズものの総集編のよう!…な…は意図した構成。

畑澤と吉久が脚本作成中に観た映画の中で一番感動した(?)のが「スターウォーズ 最期のジェダイ」だから、それもその筈。そう思って思い返して頂くと符合する点がたくさんあると思う。

 

「女の子が戦う」作品ではなく「戦う女の子」の物語にしたい、といつも思う。

ただ女子が演じている、というだけでなく、「女の子の物語」にしたい。しかも、壁ドンがない、恋愛だけじゃない「女の子の物語」を。