24日、神宮でヤクルト対DeNA戦が行われ、試合は雷雨のため1時間半遅れての開始となりましたが、山崎と宮本がともに4安打を放つなど15安打で8得点を挙げ、先発のサイスニードも8回途中1失点と好投を見せて8対1でDeNAに快勝。チームの連敗は2で止まりました。これで優勝マジックは2となり、25日のDeNA戦に勝てばリーグ連覇が決まります。

写真はサンスポより。


元々の試合開始は午後6時でしたが、雷雨により開始時間は6時45分に変更され、さらに7時へと変更。6時すぎに雨脚が弱まると、50人以上のスタッフが総出で外野フェンス手前などに溜まった雨水を取り除き、1時間以上の作業で午後7時30分に試合開始となりました。正直なところ、中継を見た感じでは開催は無理なんじゃないかとも思えるほどの状況に見えましたけどねぇ。球場スタッフ総出の整備でした。



写真は日刊スポーツより。高津監督も「長く神宮でプレーさせてもらってますけど、あんなに水がたまるのは初めて。遅れてでもプレーボールがかかったのは、本当に作業してくれたみなさんに感謝しています。大変だったけど、いい1日だったと思います」と関係者の労をねぎらっていました。


ヤクルトは初回、先発のサイスニードが一死から安打を許すも、佐野から三振を奪い、さらに関根の盗塁を中村が刺して結局3人で終了。いい流れを呼び込んだのかその裏、ヤクルトは先発の大貫から先頭の塩見が二塁打を放ち、山崎への3球目の暴投で三塁へ進塁。そして山崎が甘い球を逃さずセンター前にタイムリーを放ち、先制点を奪いました。


ただ塩見が初回の攻撃を終えた後に交代するアクシデントがありました。塩見は二塁打を放った際に一塁ベースを回った後、水が浮いた人工芝に足を滑らせて一、二塁間で体勢を崩す場面も。二塁ベースに到達後、足首を気にするしぐさを見せたもののプレーを続行。暴投と山崎のタイムリーで生還しましたが、高津監督が初回終了後に選手交代を告げ、センターには丸山和が入りました。大事をとっての交代だとは思うんですが、大きな怪我でないことを願いたいです。


ヤクルトは2回にはオスナの左翼席への18号ソロで2点差に広げ、3回には一死から安打と四死球で満塁としオスナが犠牲フライ、続く宮本がタイムリーを放って2点を加点。5回には村上の二塁打など5安打を集中させて2点を奪い、7回には中村が7号2ランで8対0とリードを広げました。


大量援護をもらったサイスニードは2回以降、走者を出しながらも打たせて取る投球でDeNA打線に得点を与えず、7回まで無失点の好投。8回に先頭の柴田に対する四球から連打を浴びて失点したところで降板したものの、108球を投げて被安打7、3奪三振、2四球の1失点でした。無死一、三塁で後を受けた清水は、オースティンを空振り三振、佐野は併殺打に仕留めて切り抜け、9回は木沢が締めて8対1の快勝でした。サイスニードは今季9勝目。


日本人シーズン最多の56号を期待された村上は、5回の第3打席目に14打席ぶりのヒットとなる二塁打を放ったものの5打数1安打で記録更新はお預け。これでヤクルトの優勝マジックは2。リーグ2連覇と56号達成を同じ日に達成できたら最高なんですけどね。25日の予告先発は小川。歓喜の瞬間を神宮で迎えたいです。





楽天は楽天生命パーク宮城でオリックスと対戦。先発の田中将が、5回9安打4失点と試合を作れず、打線も山本を打ち崩せず1対9で敗れました。田中将は11敗目。西武は日本ハムに勝利したため、楽天は4位に転落しました。

写真は日刊スポーツより。


楽天生命パーク宮城も試合開始前は激しい雨となり、1回の投球練習直前にもマウンドに土が入れられるなど、試合開始が予定より5分遅延。田中将は初回、二死一塁から吉田正と西野に連続タイムリーを浴びて2失点したものの、以降は4回まだ無失点に切り抜けましたが、5回には吉田正に21号2ランを被弾し、この回で降板しました。田中将は5回まで95球を投げて被安打9、1奪三振、1四球の4失点。援護したい打線でしたが山本由伸の前に二塁も踏めず、僅か2安打に封じられました。反撃は9回に茂木の9号ソロによる1点を返すのみに終わり、1対9の完敗でした。


田中将は「初回に点取られてしまって、いきなりチームを劣勢に立たせてしまった。そこが一番」と振り返りました。1回裏には雨もほとんどやみ、デーゲームだったことに加え、雨が上がる予報。もっと試合開始を遅らせることもできたのかもしれませんが、今季も連盟管理試合のため、試合可否判断は連盟に委ねられており「試合内容とかですごく言いづらいですけど、すごくアンフェアだと思った」と率直な意見も。ただ環境に関係なく、ふがいない投球だったことは、自身が一番理解しており「自分の投球は決して何も褒められたものではないし、こういう大事なゲームでやられてしまっている。今日の敗戦の責任はすべて僕にある」とコメントしていました。田中将の今季レギュラーシーズンの登板はあと1試合ですかね。なんとか10勝目を見たいものです。


25日は札幌ドームで日本ハム戦が予定されており、予告先発は辛島。日本ハム2連戦の後はオリックス、西武、ソフトバンクとの直接対決が控えているので、とにかく勝利を重ねていくのみですね。