プロ野球オープン戦は21日、各地で3試合が行われ全日程が終了しました。楽天が11勝2敗3分けで球団初の1位となり、阪神が2位、DeNAが3位、新庄監督の就任で注目される日本ハムは8勝6敗2分けと勝ち越して5位。昨季日本一のヤクルトは打線が振るわず、4勝11敗2分けで巨人と並んで最下位でした。


楽天はオープン戦最終戦は東京ドームで巨人と対戦し、9回に代走・小郷が一死から二盗に成功。続く途中出場の田中和が左中間に決勝三塁打を放つなど、控え組が活躍し、4対3で接戦を制しました。楽天はオープン戦は3分けを挟んで8連勝でフィニッシュ。石井監督は「取って取られてという(接戦で)、凄く大事でいいゲームだったと思う」と振り返りました。

写真はスポニチより。



オープン戦は11勝2敗3分けで終了。石井監督は「若い選手も自分たちがやるべきことをやってくれた。(この日の試合でも)シーズンに入る前の集中力だったり、ゲームへの入り方だったり、感覚を呼び起こせたんじゃないかな」と9年ぶりのリーグVを目指すシーズンを見据えていました。


楽天はオープン戦全日程を終えて、今季初めて本拠地仙台への帰路に就きましたが、16日に宮城と福島両県で震度6強を観測した地震の影響で、東北新幹線が運転を見合わせ中。飛行機とバスに分かれて移動しました。沖縄キャンプから大阪、静岡、名古屋、東京と遠征が続いての帰還。石井監督は「自分たちのホームタウンなだけあって、他のところにいるのとは全然違う」とコメント。ホームでロッテとの開幕戦に備えます。


ヤクルトは21日、ベルーナドームで西武とオープン戦を戦い、2番手のサイスニードが4回に源田に3ランを被弾。5回にも犠飛で1点を失い、リードを4点に広げられました。打線は西武投手陣の前に7回までわずか1安打。8回に荒木、濱田、塩見の3連打で満塁とし、青木の併殺打の間に1点を返すのがやっとで、1対4で敗れました。ヤクルトは4勝11敗2分でオープン戦終了。2年連続のオープン戦最下位が決まりました。


ただヤクルトは、セ・リーグを制して20年ぶりの日本一となった昨季もオープン戦は最下位。さらに前年のリーグ優勝チームがオープン戦最下位に沈むのは、現在の12球団となった2005年以降では3度目。過去の2度は2008年と2020年の巨人で、両年ともリーグ連覇を達成しています。縁起はいいですね。


高津監督は「もちろん勝って勢いつけて、とは思いますけど。また本当の戦いが始まっていくわけで、順位はそんなには気にしてません」。高卒2年目捕手の内山壮や同3年目の長岡ら若手野手が台頭しており「昨年とは違った野球というか、打線を組める。楽しみにしていただけたらなと思います」と力強く話していました。


セ、パ両リーグの公式戦はともに25日に開幕。楽天は本拠地の楽天生命パーク宮城でロッテ、ヤクルトは敵地となる京セラドーム大阪で阪神と対戦します。